2007.07.31 7月読了本
★わたしの旅に何をする 宮田珠己
・ひなた橋のゴーストペイン
★★東方綺譚 ユルスナール
★★★スペシャリストの帽子 ケリー・リンク
★ わが推理小説零年―山田風太郎
★★ 映画篇 金城 一紀
★★ 木洩れ日に泳ぐ魚 恩田 陸
★ 黙読の山 荒川 洋治
★狂人の部屋 ポール・アルテ
★★ モップの魔女は呪文を知ってる
★★ 百万のマルコ 柳 広司
★ロック母 角田 光代
★Self-Reference-Engine
★★ 神を見た犬ブッツァーティ
★★ 読書癖2 池澤 夏樹
★★読書癖1 池澤 夏樹
★★ 八日目の蝉 角田 光代
★ チャパーエフと空虚
★果しなき流れの果に小松 左京
★★ 人形作家 四谷 シモン
★ 治療島セバスチャン・フィツェ
★ハル、ハル、ハル古川 日出男
★ 蝿(はえ)
★バン・マリーへの手紙 堀江 敏幸
・ すべての終わりの始まり キャロル・エムシュウィラー
・ 雨の午後の降霊会
★城の中のイギリス人
★知られざる傑作―他五篇バルザック
★★ 贋作『坊ちゃん』殺人事件 柳広司

・・・・・・・・・・
さぼってたので一気に。

海外物では
ケリー・リンクが良かった。
決してさくさく読めるタイプの話ではないし一つ一つが
ある種の奇想なんだけど、悪夢っぽいSFとファンタジー混合の具合が素晴らしい。
あと好みとしては神を見た犬。これも奇想。私、奇想が好きなんだな。ただ、こちらの方はオチっぽいものは存在してるの。

長い間の積読本東方綺譚は良かったなあ。
色々な小説の基盤になっていると思うと、もっと早く読めばよかったと思った。これと百万のマルコ(柳広司)、高丘親王~(澁澤龍彦)、安徳天皇漂海記 ( 宇月原 晴明)あたり重ねて透かして読むと新たな地図が自分の中で出来上がる。

アルテの狂人の部屋、は、なぜ暖炉の前が濡れているか、この一点の絞り込み方が面白いし、推理小説として古い感じのつくりではあるんだけど、密室殺人、時を隔てた同じような殺人という古典ぽい話を上手にアレンジしていると思った。読んだ直後より後になってからの方がきいてくる。

すごいあちこちで激賞のキャロル・エムシュウィラー は私は合わなかった。これまた奇想なんだけど奇想の具合がものすごく読みにくい。これに何日かかったことやら。乗れなかったんだわ。一つ二つはいいのがあったけど。

日本物では
恩田さんとか金城さんもまた私は楽しめる人間なんだよね。ここ本のブログで文句を言う人が多いように見受けられるけど、実際ああいう話を自分が書くとしたらなかなか書けないし(当たり前だけど)こういう話を読ませてくれてありがとうと私は素直に言いたい。特に金城は待った甲斐があったと思う。最初の話の最後の手紙部分、わからない人がいるようなのでこの間からあちこち読んで驚いてる。甘いハッピーエンドって(と書いてるところを多々発見)!あのねぇ・・・これは・・あれなのよ・・あれ・・(謎)

あと賞を取ったばかりの八日目の蝉(角田光代)は良かったねぇ。角田さんの初の推理小説っぽい扱いされているけど、誘拐の話なんだわ。だけどもう後半から書きたかったことがきらっと光ってくるの。角田さんはうまいよなあ・・と感嘆した。

読書エッセイの池澤さんの本はらぶ!どれもこれも読みたくなるし。池澤さんの世界文学全集が楽しみ!