映画を見ればわかること 2 (2) 映画を見ればわかること 2 (2)
川本 三郎 (2007/10)
キネマ旬報 社

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評価 5(飛びぬけ)

キネマ旬報をたまに読むと、この川本さんコラムをそれはそれは楽しみに読む。何しろ面白い。縦横無尽に過去の映画、現在の映画を語ってくれる語り口がたまらない。

この本、1が当然あるわけだが、2が手に入ったのでこちらを先に読んでみた。最新刊なので映画館でかかった映画が多く、私も見ていた映画が多かったので、そういうところでも大変楽しく読んだ。

批判ではなく温かい目で見ている映画の数々の話とか薀蓄がたとえようもなく楽しい。一つのワード(帽子とか西部劇とか・・・)で、次々と映画が語れる人ってなかなかいないと思う。
私はディープスロート(ハードなポルノ映画と言われている映画)の川本さん解説に唸った。そういうことだったのか、と。なぜこれがこんなに話題になったか私にはさっぱりわからなかったのだ。それがすっきりした。

また映画のみならず、本にも触れられている。ここもまた楽しい。川本さんの読む姿勢、というのが、好感が持てるからだ。これだけ博識なのに、知らないことを知りましょう、という謙虚なスタンスは見習いたいものだ。
一つだけ私が意見が違うなあと思ったのは、本の「博士の愛した数式」(小川洋子)で、義姉との恋愛が本では描かれていないという話があったところだ。それに対して、映画ではここが描かれていると。
この話、ちょっと前に読んだ「恋愛文学ふいんき語り」でも触れられていたが、私は本でも、義姉との関係は描かれていたように思った(映画は未見なのですが)