★ベスト
小説部門
・犬身
いわゆる変身物なのだがそれ以上のものを持っている。
ユーモアの影も捨てがたい魅力。

・ゴールデンスランバー
風が吹けば桶屋が儲かる。
あれとこれとこれとあれがつながって・・の面白さと、相変わらずの会話の良さが胸を打つ。

・私の男
見ようによってはおぞましい物語。
しかしそこには不思議な静けさの漂った沈殿した愛がある。

・愛についてのデッサン
古本ミステリ。
名人芸というのを思う小説。

・死の泉
皆川博子のたくらみが縦横無尽に張り巡らされている本。
最初の扉ページ作者名から注目のこと!

・倒立する塔の殺人
同じく皆川博子作品。
子供向けだけれど惜しい。子供だけじゃ惜しい。

・濁った激流にかかる橋
普通の小説だと思って読み始めたので、最初から殴られるくらいに驚いた。
この川と橋の世界は何だ!!
この人たちの営みは何だ!!
SF要素が強い一冊。

・吉原手引草
賞を取ったから、ではなく
本当に面白い本。
語りが面白いし、最後の意外な結末もどっきり。

・首無しの如き祟るもの
ホラー?と思うとそうではなく。
ミステリにホラーと八墓村世界が融合していき、最後本格になるという技がすごい。

・トーキョープリズン
柳広司は今年の注目株。
これちょっと前に出たのだが大変面白い一冊。読んで損はない。
これが読みにくかったら
漱石先生の事件簿からいってもいいかも(これも面白いし)

・消失!
こういう馬鹿馬鹿しい小説を私は愛する。
怒る人と二手に分かれるだろうが。
これ一作というのがいかにも惜しいが。

・映画篇
どの話も瑞々しく、そして心のどこかを押してくれて泣いた。

・仕掛け花火
ショートショートのこういう人が隠れていたとは。
もっともっと読みたいこの人の作品を。

いのちのパレード
恩田さんを一冊。
私は大好きな短編集。

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評論書評部門
・星新一1001話を作った人
労作だと思う。
SFの日本の流れと言うのも把握できるし、その時代の雰囲気までわかる。
・世界文学ワンダーランド
これでどれだけ教えてもらったことか、本を。
・桜庭一樹読書日記
全部が読みたくなる本ばかり。
・乱視読者の冒険
若島さんの本ってどれもこれも付箋だらけになり、読み応え充分。
・読書癖
1・2を読んだけれど、池澤夏樹の深い知識に裏打ちされた本は面白くて震えが来る。
・言葉の中に風景が立ち上がる
川本三郎の本。
これは作品と風景と場所の話だが、その結び付け方が卓越している。
・読書の腕前
深く深く読書について考えさせられた本。
新書なのだが、中身は濃い。