4月の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:9395ページ

ラストリゾートラストリゾート
楽しい!まさに大人のための絵本ですが、最初にどこだかわからないある海辺のホテルに一人の画家が訪れる場面から始まります、ここからしてミステリアス。更にそこにいる人達がいわくありげでそれぞれ特殊な人達なのです。訪れた画家がここで得ようとするもの、そしてホテルの住人達がそれぞれある人たちの群れだというのが最後の最後でわかります(そこまでに数人わかるのですが)。奇を衒ってない正攻法のわかりやすい好感の持てる絵とともに色々な想像の翼をはためかせた絵本でした(海外有名作品・有名作家を多く知っている人ほど吉かも)
読了日:04月26日 著者:J.パトリック ルイス
剛爺コーナー剛爺コーナー
面白かったです。最初の内(内輪受け?)と思う部分が無きにしも非ずでしたが、読み進めていくうちに、私も剛爺のファンに!。このエッセイが載ったのが日本推理作家協会報といういわば業界向けなので、最初内輪受けと思ったのも仕方なかったのかも。読んでいるとそこはかとなく語られるユーモア溢れる語り口に魅了され、そして推理作家達の生の姿がこちらに伝わって親近感さえ覚えました。この中で、「視点」(小説における視点の重要さ)の話と、「図書館大量本購入の問題」は大変考えさせられました。コージーコーナーをもじっているのですね・・
読了日:04月26日 著者:逢坂 剛
こぼれおちる刻の汀こぼれおちる刻の汀
やたら時間がかかった本。私の時間が「こぼれおちる刻の汀」かと思ったほどに。混沌とした物語だと思いました。三つの部分に分かれていて、時間が止まった状態の宇宙パトロール隊員、記憶が二つの女性科学者、そして何度も中学時代に戻る老女。これがSFとミステリの融合と言えばそうなのかもしれないけれど、とてもとても微妙・・・女性同士のあれこれも乗り切れませんでした。ただ最後の収束は見るべきところがあるかも。
読了日:04月26日 著者:西澤 保彦
コロヨシ!!コロヨシ!!
微妙。独特の異様な世界観の元、掃除を部活として特化させ、力技で青春物にしている小説。なんせ新しい言葉と用語に満ち溢れているのでそれを把握するだけでも私は時間がとてもかかりました。加えてただの青春物だけではなく、居留地・西域という特別地区がある(失われた町・となり町戦争でも既出)、この国家体制が異様なものである、などの奥深さもあり、どちらかと言うとその部分の方が私は面白かった人間なので、コロヨシ!青春を純粋に堪能しきれなかったかも。
読了日:04月25日 著者:三崎 亜記
さよならのためだけにさよならのためだけに
男女の結婚相性を特Aと判定された男女の近未来SF設定物語だけど、私はとても微妙・・・。最初の離婚顛末から、(おそらくこうなるだろうなあ・・)という予想の範囲内に話が転がるのが残念で、もうちょっと驚きがあれば、と強く思いました。現代日本の抱える少子化、恋愛、遅い結婚などの問題を内部に孕みつつ物語は進んでいくのですが・・・・。ラストが納得できたような出来ないような不全感が漂っていました。二人の視点がちょっとずつずれて同じところをトレースする思考部分とかは面白いのになあ。
読了日:04月25日 著者:我孫子武丸
ロスト・シンボル 下ロスト・シンボル 下
科学と宗教、科学と人間性の追求、伝説、フリーメイソン、暗号解読と薀蓄テンコ盛りでおおいに楽しめました。特に宗教についてのあれこれは、知らないことも多かったので眼を見開かれる思いでした。その部分と、映画を狙ってる(と思う)ラングドン教授大活躍という強烈エンタメ部分とが融合して、私はこの小説面白いと思います。ただあえて気難しく言ってみれば、これだけの宗教と神問題をエンタメで描くというのが器としてちょっとそぐわないかも(そこがいい気もするのだけれど)
読了日:04月25日 著者:ダン・ブラウン
ロスト・シンボル 上ロスト・シンボル 上
ダヴィンチコードが異常な死体で始まっているとすれば、こちらは「切り取られた手」なのです。場所がローマとかパリではなく、ワシントンなのでややこぶりな印象ですが、それでも隠された暗号解読、誰が味方で誰が反対派なのか、というのもわからないまま下巻に突入。(それにしても全くワシントンのこの建築物のあれこれを知らなかった・・・)
読了日:04月25日 著者:ダン・ブラウン
心地よい眺め (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)心地よい眺め (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
非常に面白く読みました。推理小説としてというよりも心理小説として。異常な状況の幼少時代を過ごした二人の男女がいかに結びついていくか、また結びついてからなだれ込むようなカタストロフィーが快感でした。異常者が数人いるのですが、この描き方と形成の具合と増幅していく様も読んでいて打ちのめされました。伏線もとても綿密に出来ていて、あとになって(これがここにある意味が!)と紐解けていくところが読ませました。暗黒の最後もわくわく。一生マンホールの蓋を見るとこの作品を思い出すと思います。
読了日:04月25日 著者:ルース レンデル
異形ミュージアム〈1〉時間怪談傑作選―妖魔ヶ刻 (徳間文庫)異形ミュージアム〈1〉時間怪談傑作選―妖魔ヶ刻 (徳間文庫)
短編集なので、他アンソロジーなので既読のものも多かったものの、それでも堪能しました。「幻想怪奇の文法で書かれた時間もの」と編者が言っているとおり、怪談、SF,ちょっと奇妙な話、ショートショート、漫画、と内容も多彩でした。未読で一番面白かったのが中井英夫「天蓋」。何て話だろう、とたった4ページの銀座場面のラストで打ちのめされました。骨董屋は既読でしたが、相変わらず皆川博子の底力を見せつけられました。漫画の高橋葉介の迷宮の森は繰り返す悲劇なんだけど最後のねじれが絶品。
読了日:04月25日 著者:
今宵、バーで謎解きを (カッパ・ノベルス)今宵、バーで謎解きを (カッパ・ノベルス)
このシリーズの愛読者なので迷わず読んで相変わらず面白かったです。二つの軸があって、一つは時代ネタ、一つは今回はギリシア神話を牽強付会(に見える・でもそこが楽しい)に殺人事件に結びつけ事件を解決すると言う話。この時代ネタのサブカル部分はわかる人がごく限られているので(年代と言うことで)私は抱腹絶倒でしたが、わからない人には残念だったねえ・・としか言えません。桜川東子さんの美しくとんでもない謎解きに脱帽。
読了日:04月25日 著者:鯨 統一郎
1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
天吾と青豆の二視点からもう一人加わった三視点になった第三巻。数本の線の行方がどのように絡まりそして離れまた絡まりあうのか、じっくり楽しんで読みました。リトルピープル、空気さなぎ、二つの星という奇妙な道具立ての面白さもさることながら、どこを切り取っても春樹らしさ溢れる小説で、二人の男女の曲がりくねった道も実に読ませました。個人的には2で終わりで満足と思っていたけれど、こうして3が出てみればまた読める喜びに溢れていたのは間違いなく。多少わかりやすい(すぎる)春樹作品とは思いつつも。
読了日:04月20日 著者:村上春樹
ベンハムの独楽ベンハムの独楽
微妙。非常に微妙。読みやすい短編集で、SFがかっているもの、ミステリ色が強いもの、不思議物語、と様々の内容でした。こういう話って、設定を磐石にしないと疑問点ばかりが頭を渦巻き没頭できません。またなんだか読んだような話(アニュージュアル・ジェミニはやや乙一のカザリとヨーコピーチフレーバーは野村美月の文学少女シリーズ、スペースアクアリウムはディック小説等・・)が多いのが気になりました。模倣でもいいのですが独自性を出して欲しいです。まだ新人さんなのでこれからに期待します。
読了日:04月18日 著者:小島 達矢
リアル・シンデレラリアル・シンデレラ
最初に童話のシンデレラの理不尽さが語られ、そこから虚構のドキュメンタリー小説で複数の人に一人の人間を語らせるという形式の語りが始まる・・・泉(せん)という両親に疎まれ放置された姉と、美人で腺病質の両親に愛されていた妹と言う設定で、複数の家族が絡み合った物語です。姫野節が折々に見られ、懐かしいと言う感情に襲われますが、泉像があまりに(こんな理想の人間いるだろうか?)設定で消化不良でした。それで、ラストがこれってあまりにあまりに・・・・。
読了日:04月18日 著者:姫野 カオルコ
美しい夏 (岩波文庫)美しい夏 (岩波文庫)
とても面白く読みました。二人の女性ジーニア(16歳)とアメーリア(19歳)が都会で働いていて、うぶなジーニアが少女から女性になる過程、そしてその先にいるアメーリアの悲惨な結末まで一気に読ませます。二人の百合めいた関係から、二人が過去と未来の像としてだぶって見えるところまで、二人の絵描きの男性を交えて、それぞれの孤独な魂のありどころを揺さぶるように描いてくれていました。解説がとても読み甲斐のある解説でそれもまた読みどころ。
読了日:04月16日 著者:パヴェーゼ
フェルナンド・ペソア最後の三日間フェルナンド・ペソア最後の三日間
臨終の床で、内的宇宙を彷徨うフェルナンド・ペソア像がじりじりと炙り出されるように浮かび上がってきました。その内的宇宙は限りなく広大無辺な夢でもあるのです。静かであるのに奥に焔が燃え盛るごとくふつふつとした情念が滾っている作品。訪れる人たちの一つ一つのエピソードが美しくも哀しく、そしてまた文芸作品への言及も限りなくいとおしいものでありました。夢と現実が交錯するところもまた読みどころでもあります。とりあえずペソアの水夫を読んでみたいなあ。
読了日:04月16日 著者:アントニオ タブッキ
恐怖の誕生パーティー (新潮文庫)恐怖の誕生パーティー (新潮文庫)
自分の結婚した理想のラブラブ夫の過去を知ろうとしたら、全く全てが虚構だった・・・・一体夫は何者?・・というこの設定そのものが大好きでした。妻の疑惑の心中、また夫側の独白、夫友人からの助言、精神科医・弁護士からの助言、挙句に警察がそれに介入し、と読ませるサスペンスでした。終わったかと思った恐怖が再来する恐怖というのが文中にもあるヒッチコック映画を彷彿とさせたりして。途中やや失速の感じがあるものの、非常に高く評価できるのは、衝撃のラストの一行でした。ああ・・この人はこの人は・・・ともう一度目を見張り・・驚愕。
読了日:04月16日 著者:ウィリアム・カッツ
甘栗と戦車とシロノワール甘栗と戦車とシロノワール
名古屋名物(コメダ名物?)らしいシロノワールがなんせおいしそう!男子高校生甘栗君の「行き当たりばったり探偵」さんの様子が微笑ましく読めるのです。今回は戦車のようなこわもての男子高校生の可愛らしい初恋をめぐって甘栗君がさりげなく(ここ重要)活躍。ふわふわしてるだけじゃなく人生の苦味も実は知っている年より大人の甘栗君はなかなか深い人間なのです。あと友情物語でもさりげなく(ここ再び重要)あるわね。ただ、男子高校生一人語りであるので、そこが惹きつけられる人と鼻につくという人といるかも。
読了日:04月16日 著者:太田 忠司
マドンナ・ヴェルデマドンナ・ヴェルデ
ジーン・ワルツは必読とは思うものの、クールウィッチ産婦人科医の理恵の母親みどりさん像がやや平板と言う感じがしました。ジーンワルツで終わっていたことを引き伸ばし感もちょっぴりあったかなあ。あり得ないだろう!と突っ込みたい代理出産への納得の仕方もあったし、ラストも何だか・・これが最良の終わり方なの・・・という疑問がふつふつと。ただわかりやすく産婦人科の抱える問題を提示している点はかえるし、あと既刊のあれこれが散りばめられているのを見つけるのは楽しいかも。
読了日:04月16日 著者:海堂 尊
無理無理
最悪系統の話だけど、私は、ああ・・これがここにという驚きと勢いのある最悪の方が好きかなあ。ばらばらの話が収束する形式なのでそこまでいかにはちゃめちゃでもある一定程度の緻密さと大団円のカタルシスは欲しいような気が(救いがないのは全く問題なしと思うものの)。内容的に、地方の政治癒着、生活保護問題、引きこもり、新興宗教、詐欺商法とテンコ盛りのお話でそれなりに読ませるのですが・・・・。とりあえずこういう地方には住みたくないという単純な感想を。
読了日:04月11日 著者:奥田 英朗
ナニカアルナニカアル
小説として非常に面白く読みました。虚実が混在し、虚部分は作家桐野夏生の想像力が十二分に発揮され辛く切ない恋愛小説としても読めるし、戦時中作家達がどのような立ち位置でいたか戦意高揚の文章をやむを得ず書く心境とか、読みどころ満載でした。井伏鱒二、久生十蘭、佐多稲子などなど外地に行った作家達との横のつながりも見るべきものがありました。でも何と言っても読みどころは、じりじりとするような恋の思いにさいなまされる林芙美子の燃えるような思いです。描きこまれているのでそこを堪能。手記を発見の小説内小説形式も面白い。
読了日:04月11日 著者:桐野 夏生
コトリトマラズコトリトマラズ
いわゆる「不倫小説」なのですが、なぜか三角関係の全員に好感が持てたという不思議な小説でした。「わたし」の視点で語られている自分の心理状況が細やかな筆致で綴られているのも大きいかも。不倫の男女が苦悩してきれいごとではないものの真摯な愛を確認しあっているところも好印象。マルコの夢とかではなくお縫い子テルミー方向の栗田作品かな・・。カヨちゃんの佇まいが良かったなあ。ただ、冒頭の衝撃エピソードの母だけ私には理解不能でした、そもそも冒頭と時間が経ったとはいえ後半の母と人間が違うし。
読了日:04月10日 著者:栗田 有起
うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)うさぎ幻化行 (創元クライム・クラブ)
二つ方向があって、一つは「うさぎと呼ばれているライターの義妹が死んだ音響専門職だった兄の足跡を辿る」で、もう一つはそれぞれの短篇に秘められた小さな謎が解かれる、そしてラストに向かってまとまっていく作品でした。何よりも音響を日本の色々な場所で拾っているので、夜陰に紛れる静謐な旅行風景が読ませまた音描写も優れており、そこでの小さなミステリが後々の大きな伏線になっていくというのも見逃せんでした。一方で、ミステリとして読むと「後出しじゃんけん」っぽく見える箇所があり、特に収束具合は私は未消化でした。遺作なので合掌
読了日:04月09日 著者:北森 鴻
オリーブオリーブ
以前読んだ吉永作品よりこの短編集がずうっと好印象でした。特に表題作のオリーブは、自分の妻の意外な顔を知るというサスペンスにありがちではあるモチーフでありながらオリーブの使い方も面白かったし。ただあと一歩ラストが惜しいとは思いました。他作品も決して読後感は良くないものの「信じていたものが揺らいでいく感じ」表現が良かったように思います。ただインパクトとしてどれもあと一歩。特にラストの旦那さんが死去して奥さん奮闘の話は何だか納得できないことが多かったなあ・・
読了日:04月09日 著者:吉永 南央
石のささやき (文春文庫)石のささやき (文春文庫)
推理小説というより心理小説として面白いような気がしました。手法的には間に現在の独白が入り、そして過去が語られていくと言う手法・・・息子を失ったということにより狂気の淵にいる姉、横暴な父と作品を朗読する姉と弟の異常な幼少時代・・・何が起こってるのか段々めくれていき人の心の移ろい方、狂気の中の真実、静謐の中の激情がないまぜになっている小説でした。ある意味家族小説でもあると思いました。数多く引用されている詩の使い方も実に適切で、タイトルがまた胸にしみます。決して読後感は明るくないのですが・・・・。
読了日:04月08日 著者:トマス・H. クック
老兵の消燈ラッパ老兵の消燈ラッパ
佐藤愛子の本が出るたびに、まだお元気なんだ!とこちらもパワーをいただけます。そして時の流れを感じると言う・・・なぜなら、「孫」が既に高校生というお話で、ついこの間「お嬢さん」が高校生のエッセイを読んでいたような気がするもので・・・。怒りの愛子。理不尽なことに反旗を翻す愛子。この怒りの全てがわかって大笑いさせてもらうと同時にシュンともいたしました。娘と言う言葉考察が面白かったな、いまやモーニング娘に娘が使われる時代なのです・・・愛子先生いつまでもお元気で世の中に喝を入れていて欲しいものです。
読了日:04月08日 著者:佐藤 愛子
考えない人考えない人
宮沢章夫大ファンなので新刊思い切り楽しんで読みました。相変わらず視点と切り口の面白さは健在のエッセイで、やや前作より舌鋒は鈍っているものの(のような気がした)、飲み物を決めがたい話「俺は何を飲んでるんだ」とか、度を越すと言う行為を真剣に考えている「度を越す人」、むしゃくしゃの考察、など大爆笑。そしてラストの池山文章には騙されそして熱い思いがなんだかじわじわ伝わってきたぞ!あと後半の本にまつわる話を面白く読みました、まさかムーミンと百年の孤独の文頭が並べられるなんて!
読了日:04月06日 著者:宮沢 章夫
天国旅行天国旅行
心中テーマの短編集と言っても決して「男女心中」一辺倒ではないのです。心中そのものの捉え方も実に多彩な味わいで非常に楽しめました。時を隔てての心中、一家心中の生き残り、前世での心中の成れの果て・・・私が好きだったのは、高校生の悪意が裏返ってまた裏返る「炎」、一家心中の生き残りの心の闇「SINK」、そしてなぜかほのぼのとしたノスタルジックな味わいすらある恋人が死人の「星くずドライブ」かな。心中テーマなのに爽快感さえ漂う小説を作る技に脱帽しました。
読了日:04月06日 著者:三浦 しをん
歪み真珠歪み真珠
山尾悠子は山尾悠子でしかあり得ない世界を構築する、と改めて打ちのめされた作品でした。幻想小説、とくくるにはあまりに豊穣すぎる世界なのです。荒野を歩いていると突如目の前に巨大な白い建物が屹立していてただただ呆気に取られその周りを巡っていく・・・そんな心持にさせられました。特に好きなのが・・と書こうとしてどれも好きなので書けないことに気づき・・・あえて言うとドロアテかなあ・・・私も冬寝室でバロックの夢でも見てきます・・・(この箱と装丁だけでもノックダウン。再読したいわね、他作品を徹底的に!)
読了日:04月04日 著者:山尾 悠子
蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫)蔵書まるごと消失事件 (移動図書館貸出記録1) (創元推理文庫)
『笑いのツボ』というのがあるとすればそれが合っていれば大変幸せな読書と思える本。私は合っていたので大爆笑の連続でした。アイルランドの片田舎に司書として来たのに、のっけから図書館閉鎖、しかも蔵書が消えてる不遇な青年が村人にパンチを食らったり鶏小屋に住むことになったり踏んだり蹴ったり。村人達の閉鎖的な様子が面白いし翻弄される弱気の司書の姿も印象的。本のタイトルがここにもあちらにも散りばめられサイン本の薀蓄等楽しいし、あと映画とかドラマも結構名前が出てきて嬉しいかなあ。ゼルダさんが素敵ね。ラストにもぐっ。
読了日:04月01日 著者:イアン・サンソム

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