6月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5131ページ

最初の刑事: ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件最初の刑事: ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件
ノンフィクションにもかかわらず探偵小説の趣で書かれ圧巻でした。ヴィクトリア朝のあるお屋敷で三歳児の男の子が殺される。雇い主夫妻、子供達、使用人の内、犯人は誰だ?動機は何だ?後世の小説に多大な影響を与えた実際の事件そのものも非常に読ませるし、この人間達が「その後」どういう人生を辿ったかというのもまた後半での一つの読ませどころでした。最後でちょっと驚いたところもありました。生ディケンズが推理をしているところも面白いし。全部読んでから最初の写真ページを見るとまた感慨深いかも。
読了日:06月30日 著者:ケイト・サマースケイル
オーダーメイド殺人クラブオーダーメイド殺人クラブ
途中でぜいぜいするくらいに良かった。ちょっぴり先を行っている(でもまだ幼い)中二の二人の男女が見事に描ききれていました。いじめの話もあるので読んでいて辛いところもあるけれど、それでもラストどうなるかという祈るような気持ちで読み終えました。巧いよこれ。
読了日:06月29日 著者:辻村 深月
天頂より少し下って天頂より少し下って
とても好きでした。大好き。恋愛小説とうたってあるみたいだけど、恋愛のみならず家族というものの姿も映し出してくれる独自の川上ワールドが広がっていました。話そのものの内容を要約しようとすると面白くなく、つくづく川上弘美は、語っている言葉から「はみ出たところ」が真骨頂と思いました。夜のドライブのおかあさんの呟き、不思議な親子関係の表題作が特に好き。
読了日:06月29日 著者:川上 弘美
アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸
田口白鳥コンビがいて、ある死亡事件があって、エーアイの問題があって、病院内部の抗争があって、とまたしてもテンコ盛り状態。この中で、特殊なトリックは私はとてもよく出来ていると思いました、あと音楽の使い方も。 なんだけど、謎解き時の白鳥の口調にいらっとしたのはなぜでしょう・・・こんなだっけ?あと前半の田口先生の心の中の葛藤みたいのがこんなだっけ? 映像を見てしまうと映像がちらつくのも難点(自分のせいだけど)
読了日:06月29日 著者:海堂 尊
三つの名を持つ犬三つの名を持つ犬
すっごい惜しいの、この本。犬モチーフで、前半は抜群に面白いのです、冷蔵庫の場面あたりまで。いわゆる巻き込まれ型ミステリで、次から次へと難題が満載。ぞくぞくするほど犯罪の匂いがして、どうなるどうなる、とページを捲っていくと・・・後半でずるっとトーンダウンします、詐欺の男性が出てきたあたりで。ここで頑張って欲しかった、そうしたら傑作になったのに。ほんと惜しい。
読了日:06月29日 著者:近藤史恵
夜の写本師夜の写本師
最初のところで何が起こったのか、というのが描かれ、そのあとで、魔導師との復讐譚のようになっていくファンタジーで、とても世界観がきちんと構成されていると思います。本と言う媒体があり、写本師という設定が重要なキーポイントになるところが本好きにはたまらないかもしれません。舞台が海外でありながら途中途中で実に日本っぽいとも感じました。ただ・・・私が個人的に、ファンタジーが普通と言うのを改めて認識しました(これに限らず)、燃え上がるほどにはいかなかったので。
読了日:06月29日 著者:乾石 智子
隅の風景隅の風景
良かった。恩田陸が、海外・日本を問わず色々なところに出かけた旅行記なのですが、旅行記にとどまらずそこから派生して思い浮かぶ、作家とか作品とか映画とかその話がとてもとても面白かったです。カフカ、チャペック、チェスタトン、とテリトリーも広く読ませます。ビールもおいしそうだし!
読了日:06月29日 著者:恩田 陸
進々堂世界一周 追憶のカシュガル進々堂世界一周 追憶のカシュガル
差別ということが前面にあり、なので(あらゆる場面の差別)ちょっと重くはあるけれども、そして作者の意見開帳という感じもするけれども、それでも読ませました。桜の話とか、忘れがたい話が多いね。ミステリということを期待すると違うかも。
読了日:06月29日 著者:島田 荘司
白桃―― 野呂邦暢短篇選 (大人の本棚)白桃―― 野呂邦暢短篇選 (大人の本棚)
非常に地味な作家さんですが、私には読む価値のある野呂さん。読むと必ず何かを心に落としてくれる野呂さん。今回、原爆の話も入っているこの短篇集を読みましたが、表題作の白桃の男の子の目線のやるせなくて可愛らしくていじらしいことと言ったら!!!
読了日:06月29日 著者:野呂 邦暢
人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)人形遣いの影盗み (ミステリ・フロンティア)
好きなんだなあーこのシリーズ。今回、ワトソン君とホームズ君の立ち位置がやや影が薄い気もしましたが(両者ともに)、それでもこの時代の雰囲気と相俟って読ませます。これ、映像化したら楽しいと思う・・・
読了日:06月29日 著者:三木 笙子
犯罪犯罪
傑作。弁護士が綴るという形の文学ですが、どちらかと言うと、ミステリよりも奇妙な味の物語、といった類の小説でした。文章が非常に読みやすく明晰であり、それに引き換え、語られる物語は異形の物語と言ってもいい。このギャップにぐいぐい引き込まれました。どの話も良いので甲乙付けがたい11篇でした。
読了日:06月29日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
ロートレック荘事件 (新潮文庫)ロートレック荘事件 (新潮文庫)
びっくりしました、何の予備知識もなかったので。ロートレックの絵を鑑賞しつつ、驚愕も味わえると言う・・・ちょっとした違和感、引っ掛かりはあったのですが、見事にやられました・・・
読了日:06月29日 著者:筒井 康隆
人質の朗読会人質の朗読会
良いね、これとても良い。最初の段階で、この語る人たちが全員死亡、というのがわかってるので、その人達の語る話、というシチュエーションが際立っていました。また、語る話も丁寧に紡がれた織物のような話で、どの話も人生のある一部分と感じられました。自分がこういう立場だったら何の話をしたのだろう?
読了日:06月29日 著者:小川 洋子
必然という名の偶然必然という名の偶然
個々の繋がりは微妙にあるようでない連作集であって、最初と最後の話が呼応しているのがとても面白く思いました。思いがけず楽しく読んだかなあ・・・。持って行き方が力技もあるけれどそれすら憎めない。エスケープブライダルは最後のひっくり返しがとても見事だと思います。
読了日:06月29日 著者:西澤 保彦
眠り姫とバンパイア (ミステリーランド)眠り姫とバンパイア (ミステリーランド)
お父さんがバンパイア?途中でわかる新事実にちょっとびっくりしていました(家族関係の真実とか)。ただ、女の子の眠り姫があれだというのはわかるのよね・・・。あと、母が母が・・・ちょっと私はこれは納得できなかったかも。
読了日:06月29日 著者:我孫子 武丸
ばらばら死体の夜ばらばら死体の夜
雰囲気としては私の男に酷似していると思いますが。そして推理小説として、誰が誰をばらばらにしたかという謎の作り方開き方は面白いとは思いますが。が・・・・
読了日:06月29日 著者:桜庭 一樹
旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集旅の冒険―マルセル・ブリヨン短篇集
ブリヨンの、不条理と幻想の絶妙な入り混じり具合は私の好みのつぼをぐいぐい押してくれました。長編も優れているけれど、短篇も見逃せないことがよくわかりました。
読了日:06月11日 著者:マルセル ブリヨン
15のわけあり小説 (新潮文庫)15のわけあり小説 (新潮文庫)
どれも面白いかったです。オチというものが完全にあるもの、どきっとするもの、男の一生のようなもの。人生をどこかで切り取ってくれる技ありの短篇小説。メンバーズオンリーがマイベスト。
読了日:06月11日 著者:ジェフリー アーチャー

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