10月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4382ページ
ナイス数:137ナイス

春を恨んだりはしない - 震災をめぐって考えたこと春を恨んだりはしない - 震災をめぐって考えたこと
とても色々改めて考えさせられた本。静かな抑制された筆致で書かれているだけに、心に響きました。被災地の静寂という文章が特に。 祈りのような本、だと思いました。
読了日:10月31日 著者:池澤 夏樹
心理学的にありえない 下心理学的にありえない 下
学校場面が好き好き!後半加速度があがって映画のアクション物かと思うくらいに面白くなっていきました。タイムズスクエアの場面なんて、目に浮かぶよう。それより何より、全体の人間がどういう繋がりか、というのがわかった時に、ああーなるほどーと。ドタバタっとしているようで、きちんと伏線回収もあるし、なかなかの緻密さでした。最後の章とエピローグにはにんまり。やんちゃなスティーヴィーが好き(でもウィルスは困ります・・・)
読了日:10月31日 著者:アダム・ファウアー
心理学的にありえない 上心理学的にありえない 上
するする読めました、ともかくもストーリーテリングが並みではないので。最初の方で、ベテラン心理アナリストイライジャと、天才ヴァイオリニストウィンターが出てきて、そこに盲目の男とか教祖とか、常に身に着けている謎のネックレスとか、もう何が何だかわからないけれど、面白さ満点です。
読了日:10月31日 著者:アダム・ファウアー
昭和の読書昭和の読書
ちょっと自分の思った書評、ではなかったのだけれど、懐かしい昭和の作家の名前をたっぷり読めて、幸せでした。 文学全集の変遷とか、文学史とか、資料的な意味合いが強いかも。
読了日:10月31日 著者:荒川 洋治
人を殺すとはどういうことか (新潮文庫)人を殺すとはどういうことか (新潮文庫)
ま。
読了日:10月31日 著者:美達 大和
ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)ローラ・フェイとの最後の会話 (ハヤカワ・ミステリ 1852)
一幕物の劇を見ているような静かな作品であり、大変好きでした。青年時代の自分の家族の悲劇と関係しているローラ・フェイとの時を経ての再会で、彼女と長い間話しているうちに、自分の過去が歪み、現在が歪んでくる、という話でした。頭の優れた主人公のルークが、「自分がかつて見ていたもの」の誤りに気づく。「自分が隠していたこと」を思う。「自分が無意識の内にやったこと」の結果がわかる。このあたりが絶妙でした。 そしてこれだけのことがあっても、ラストの一筋の光の美しいことと言ったら。
読了日:10月31日 著者:トマス・H・クック
春から夏、やがて冬春から夏、やがて冬
私は好き。どんでん返し、のみに目を向けると、いささか物足りなさ(でも私は驚いた)が残りますが、この話、途中の主人公二人の心の寄せ合い方がいいのです、だから好き。保安員平田の喪失って、ただの喪失ではなく人生の根こそぎを持っていかれた喪失であり、それがなぜか、というのが途中で徐々に分かってきます、この開き方も巧みだと思いました。ただね・・一点私は疑問があるけれども。
読了日:10月31日 著者:歌野 晶午
迷宮 (集英社文庫)迷宮 (集英社文庫)
記憶喪失者が出てくるので、その物語、と思ったら、横滑りしていった話、であり、ラストに向けては全く違った話になっていきました。異色作だと思います。ただ・・・真相にがつん感はないかも。
読了日:10月31日 著者:清水 義範
謎解き名作ミステリ講座謎解き名作ミステリ講座
初心者向けでもあるけれど、読んでいる人にも楽しめる一冊だと思いました。大学での講義での作品を取り上げていて、大学生推理小説事情も垣間見えるし、何と言っても、独自視点があるので私はとても面白く読みました(特に幻の女のところ)。推理小説なので、どうしてもネタに触れざるを得ないところはネタバレ警告があるのも好印象。コリン・デクスター、アイリッシュ、クリスティ、ハイスミスと海外作家も充実していれば、横溝、乱歩、伊坂と日本の方も盛り沢山で読み応えがありました。箱入りの装丁も素敵。
読了日:10月31日 著者:佳多山 大地
少女不十分 (講談社ノベルス)少女不十分 (講談社ノベルス)
最初のしつこい自意識過剰の自分語りに脱落寸前・・・・だったのですが、自動車事故あたりから話が動き始め、結構面白く読みました。これって、予備知識がない方が楽しめるかなあ。ただ、ちょっと辛い話ではあるかも。
読了日:10月11日 著者:西尾 維新
水底フェスタ水底フェスタ
ま。
読了日:10月11日 著者:辻村 深月
奇跡なす者たち (未来の文学)奇跡なす者たち (未来の文学)
面白い!ヴァンスの異世界の表現が目に浮かぶように描いてくれるので、SFにそれほど造詣が深くない私でも、すっと話に入っていけました。どの話も異郷とか異星とか異星人の話ですが、巧緻な語りに思わず聞き惚れてしまう、そういう短篇群でした。 好きなのは、ある日記を読むと言うところから始まり、その日記の中の色が幻想的でもあり、音が一つのキーになっている「音」、一種の主従関係になっているようなところから反乱が起こる「最後の城」、特殊世界で仮面をつける決まりごとがある、というところからある種のミステリが生まれる「月の蛾」
読了日:10月11日 著者:ジャック・ヴァンス
鴬を呼ぶ少年鴬を呼ぶ少年
なんでこの人を読み落としていたんだろう・・・自分の馬鹿!と思いました・・・・傑作推理短篇集です。少年(が多い)少女の揺らぐ気持ち、大人になってからの思い、最後の思いもかけない顛末、とどの作品も非常に高いクオリティーを保っていると思います。特に表題作は、暗鬱な物語ながら、盲目の祖父に鶯の鳴き声を聞かせてあげたいと言う少女と少年の思いが見事にラストに繋がっていきました。「紅皿欠皿」は昔話をモチーフにして、ある女性の隠したい過去が鮮やかに甦ってくるところが戦慄しました。
読了日:10月11日 著者:日下 圭介
消失グラデーション消失グラデーション
言いたいことはあります、ある部分に強烈に。でもそれを補って余りある面白さが私はあると思います。感想とか書評とか全てを見ないで読んだ方が吉です。本当に何も情報がないまま読めて私は幸せでした。バスケットを愛する青春物としてもいいねー
読了日:10月11日 著者:長沢 樹
装飾庭園殺人事件 (扶桑社ミステリー)装飾庭園殺人事件 (扶桑社ミステリー)
大変楽しめました。一見普通の推理小説の形態を取っていて、ある一人の男性が死んでいる、この奥さんが自殺ではないと言い張り、様々な人にアプローチして真相を暴く・・・この時点で奥さんは探偵役であり、次々に不思議な人たちが登場して男の隠された一面を出して行きます。ところが探偵が途中で・・・そしてラストで・・・。 多くの人が錯綜するのに非常に人が見えやすく、そこに庭園話も絡み、酩酊感を楽しみながら、物語の中をあちこち散策しました。 一応の解決を見ていながら、じゃあ?とあとからページを捲りなおすのも一興かと。
読了日:10月11日 著者:ジェフ・ニコルスン

2011年10月の読書メーターまとめ詳細
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