11月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3683ページ
ナイス数:207ナイス

アライバルアライバル
ものすごく良かったです、今年の一冊に確実に入る一冊かも。文字が一切なく、最初から(この男は何だ?この世界は何処だ?)と自分の中で疑問が沸き上がり、ページを捲る手が止まりませんでした。どうやらこの男は家族と別れてどこかの場所に行くらしい・・・その新しい場所がSF世界のような奇妙奇天烈な場所で、動物も奇妙なら生活形態も奇妙で、それでいてどこか懐かしいような不思議な夢のような場所なのです。不可思議な世界に連れて行かれた感というのは最後まで残り、話が分かった後でも泣きたくなりました。
読了日:11月18日 著者:ショーン・タン
塔の中の女塔の中の女
イメージが炸裂していてそれを私は受け止めきれなかったように思います。オレステスとエレクトラなのでギリシア神話モチーフ(内容的にも)もあり、それでいてカフカ的世界でもあり、プラス、奔放な想像力があちこちに散りばめられていて、読ませる部分も多々あるのですが、なんせ断片が多く、また独りよがり?と思わせる部分も多く、紙魚のお化け、塔の中の昇降機、文字と本の関係、塔男の存在、公爵にそっくりな侍従長、ピュラディスの存在・・・・・・これらに翻弄されました。ファンタジー系が好きな人には吉かも。
読了日:11月18日 著者:間宮 緑
木星の骨 下 (創元推理文庫)木星の骨 下 (創元推理文庫)
アクションシーンも出た動きの後半。デッカーが息子達にかける言葉、少女にかける言葉の一つ一つに胸打たれました。ミステリではあるけれど、こういう人間心理がとても細かく描かれていてそこが好き。
読了日:11月18日 著者:フェイ・ケラーマン
木星の骨 上 (創元推理文庫)木星の骨 上 (創元推理文庫)
カルト教団で教祖が死んだという状況下で、話が粛々と進んで行きます。教祖の実の娘に伝えた内部者は誰か。教祖は教祖以前にどうしていたのか。本当に自殺なのかそれとも仕組まれた他殺なのか。デッカー刑事が捜査と自分の家庭の義理の息子の話とに挟まれ、苦悩するところが読ませました(後半に続く
読了日:11月18日 著者:フェイ・ケラーマン
嫉妬事件 (文春文庫)嫉妬事件 (文春文庫)
史上最大のう・こミステリ。辟易しながら読んでいました。ものがものなのでそこに目を奪われますが、大学のミステリ研究会の推測のあれこれが意外にきちんと指定(これってこてこての本格ミステリじゃない?)と案外楽しめてしまう自分が嫌でした。あ、強烈なエ・ミステリでもあります。Jの神話系の乾くるみが見山。
読了日:11月18日 著者:乾 くるみ
人間の尊厳と八〇〇メートル人間の尊厳と八〇〇メートル
偶然の酒場で偶然ある人からある賭けを持ちかけられる・・・ダールの短篇を思い出させるような魅力的な出だしの表題作の見事なことと言ったら!最後の驚きがタイトルに再び行き、「尊厳」という文字をじいっと見たりしました。北欧二題の前半のクレジットが使えない男の謎はこれまたとても面白く読みました。作品によってばらつきもあり、そしてやや地味ながらも、とても応援している作家さんなのでこれから更に面白い作品を!!!
読了日:11月18日 著者:深水 黎一郎
小川洋子「言葉の標本」小川洋子「言葉の標本」
どうなのだろう・・・かなり外れていた本、私の好みからは。なぜなら文章から喚起される映像がくっきり写真で出てしまっているから。これは自分で考えたいかなあ。あと、途中で入る「小川さんは・・」というのは一体誰が書いているのかしら?作家本人がモデルになっている部分の意図もよく分からないし。集大成であるので、興味深いところも多々あるだけに残念・・・
読了日:11月18日 著者:小川 洋子・福住 一義
マスカレード・ホテルマスカレード・ホテル
エンタメとして読ませる力は健在だと思いました。ホテル内部人間模様や、客のあれこれ、それに対するホテル対応・・・ここは非常に面白く読みましたが、勢い、肝心の事件そのものに私が興味が薄れてきたのもまた事実でした。隠されている部分がホテルの人にもだけど読者にも、だし。あと、ミステリの驚き部分というのがちょっと少ないかなあ・・・・。ドラマにしたら面白いと思います。
読了日:11月18日 著者:東野 圭吾
舟を編む舟を編む
まじめ君(馬締君)が特異なキャラでこの人がとてもいいので全体の大きな牽引力となっていました。辞書作りに燃える人たちのドラマ、ではあるのですが、堅苦しい話だけではなく、折々にユーモアを交えながら、不器用な恋愛を交えながら話は快調に進んでいきました。長い長い時間をかけて出来上がる辞書。あまり思ったことがなかったけど紙の質まで拘る辞書。言葉に対するほとばしるような情熱があちこちに感じられました。ただ、後半いきなりこれだけの時間が飛ぶって言うのがちょっと私には違和感でした。
読了日:11月08日 著者:三浦 しをん
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
前半恐ろしいくらいに面白く読んで、県庁の硬直思想をばしばし斬っていく姿にうっとりしていたらば・・中盤から後半、恋愛が絡んでくると一気にトーンダウン、私の中では。二つの恋愛があったけど、どちらもなあ・・・ごめんなさい、私の頭の方が硬直かも。でもお仕事部分は目が覚めるほど鮮やかで面白いのは事実なのです。あと方言がとても良かったなあー。
読了日:11月08日 著者:有川 浩
境遇 絵本付特別版境遇 絵本付特別版
ま。
読了日:11月08日 著者:
あがり (創元日本SF叢書)あがり (創元日本SF叢書)
面白かったです。一種の学園物ではあるけれど、大学の研究室という特殊な場所でもあり、ゆるやかに繋がっている話が好感を持てました。代書屋の話がもっと読みたいと思いました。あと、へむ、が個人的には可愛くて好き、孤独な疎外された少年少女のある時期の冒険譚というように読みましたが、ラストの幸福感に脱帽。
読了日:11月06日 著者:松崎 有理
三本の緑の小壜 (創元推理文庫)三本の緑の小壜 (創元推理文庫)
犯人当て、とかどんでん返し、とかではないのですが、心理描写が実に巧みで私は非常に面白く読みました、悪意の物語、とも言えるのですが、一癖二癖ある登場人物に魅了され、そして折々に挟まれる一人称の独白と語り口も工夫されて引き込まれました。ディヴァイン、ロマンチストなんだなあーとも、毎回の男女のあれこれを見ると。
読了日:11月06日 著者:D・M・ディヴァイン

2011年11月の読書メーターまとめ詳細
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