12月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6128ページ
ナイス数:185ナイス

頼子のために (講談社文庫)頼子のために (講談社文庫)
最初の、最愛の娘を殺された慟哭の手記、とタイトルが秀逸。非常に面白かったです、これを25歳で書いたとは! ロスマクファンというのが、最初読んだ時に知らなかったのですが、今回知ってなるほどーとわかりました。最後驚愕して、そのあとハンマーで殴られたようなまたしての驚愕がありました。こ・・こうだったのか・・・ (ただ小道具とか人気スターとかがやや古いかなあ・・・それは全く傷にはなっていませんが!)
読了日:12月28日 著者:法月 綸太郎
人間動物園 (双葉文庫)人間動物園 (双葉文庫)
大変楽しめました。巧緻に出来ている複雑な誘拐物で、文章的にも一種文芸作品を読んでいるような気持ちになりました。伏線というはっきりとした形では出てこないのですが、伏線が散りばめられていて(そして回収されていて)、しかもそこに動物を配すると言う洒落た扱い。最後の二転三転で非常に驚いたと同時に、こういう誘拐を考え付く連城さんに脱帽しました。これ以降誘拐事件を見るたびにこの作品を思い出します。読みやすくはありませんが、私はとても好きです。
読了日:12月28日 著者:連城 三紀彦
或るろくでなしの死或るろくでなしの死
目を背けたいグロもあるし、禁忌もあるし。それでも吸引力がたいしたものだ、と思いました。表題作は、小動物虐待(これも禁忌)を繰り返す少女と殺し屋の物語ですが、ラスト、青空がすこーんと抜けたような気持ちになりました。7編入っていますがどれも死の気配が濃厚で、狂気が満ち溢れています。
読了日:12月28日 著者:平山 夢明
007 白紙委任状007 白紙委任状
面白い、んだけど。ボンド像というのが世間的に出来ているのでそこからはずれることない範囲、というのが惜しいところ。ディーヴァーだったらもっともっと人間像を描けるので、ボンドで終わってるところが残念でもありました。話全体というより、シュレッダーの話とか(怖い)、ゴミ問題とか、南アフリカ問題とか、ジェンダー論とかそのあたりが楽しかったかなあ。 どんでんは、ちょっと読めすぎでした(これもボンド弊害なのか)
読了日:12月28日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
スウィート・ヒアアフタースウィート・ヒアアフター
ま。
読了日:12月28日 著者:よしもと ばなな
悪い本 (怪談えほん1)悪い本 (怪談えほん1)
怖い・・・トイ・ストーリーのおもちゃたちを思い出したりしました。なにかを嫌いになるって予言されるほど怖いことってないなあ。
読了日:12月28日 著者:宮部 みゆき
福永武彦戦後日記福永武彦戦後日記
情熱を文学に捧げようという若者の気概に心打たれました。福永作品がこういう状況で生まれてきたのか、という思いもまた心をよぎりました。冒頭の(息子さん)の池澤夏樹文章も非常に良く、確かに彼が言っているように、この日記の段階では「まだ何者でもない」福永武彦がいます。けれど後世の私達は福永武彦が作家の位置をこれから確立してこれだけ愛してやまない妻子と別れると言う事実を知っている。ここが胸に切々と迫ってきました。お金がなくまだ配給の時代で肩身狭く生きている、それでも文学で身を立てようとする心意気をまぶしく思いました
読了日:12月28日 著者:福永 武彦
夏の王国で目覚めない (ハヤカワ・ミステリワールド)夏の王国で目覚めない (ハヤカワ・ミステリワールド)
ネットをやっている人ならこの状況ってすごくわかると思いました。あるコアな作家のファンサイトで募集をかけられたミステリーツアー。そこでは終始指示が飛びかい、皆本名ではない名前で呼び合い、演技させられ決められたせりふを言う・・・ハンドルネームと本名と役名が三段階で入り組んでいるのがちょっと分かりにくく、更にセリフが本当のセリフなのか言わされているセリフなのかというのを読み解くのがこれまたちょっと分かりにくかったです。本当の殺人事件が起こり・・・雰囲気はいいし、あと驚きもあったし、好感度大でした。
読了日:12月28日 著者:彩坂 美月
解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
大好き!言葉をある事件で失った少年の成長譚でありますが、これが犯罪に手を染めざるを得なかった物語であるところが読ませるのです。鍵を開けるという犯罪に手を染めた少年の鍵のあけっぷりに思わず金庫破りをしたくなりました。ミステリで成長譚なのですが、実は愛の物語でもあります。深い深い愛があり、この若い二人の切ない愛の交換風景(何しろ一人が言葉が話せないので、絵で表現する)場面が秀逸であり、この少年にかつて何があったかというのを女性が知る場面も女性がしてくれたことも涙が出るほど素晴らしいです。来年のベスト入りかな。
読了日:12月24日 著者:スティーヴ・ハミルトン
水の柩水の柩
ダムに沈む村とタイムカプセルというのは、現代小説のはやりなのでしょうか?なんだか色々見ている気がするけれど・・・・。文章全体が私には読み辛く感じました(内容ではなく文章が)。加えて謎なのは、逸夫はなぜ敦子の現状に気づかなかったのでしょう?同じ場所にいるのだから、そして見ているのだから、気づかないのが不思議でなりませんでした。普通平凡ということでいらつく逸夫像と成長ぶりはとてもわかるのだけれど、祖母と友人の結びつけもわかるようで腑に落ちない感じが。これで解決できる?あるミスリーディングは面白いけれど。
読了日:12月24日 著者:道尾 秀介
マイマイとナイナイ (怪談えほん2)マイマイとナイナイ (怪談えほん2)
読了日:12月18日 著者:皆川 博子
偉大なる、しゅららぼん偉大なる、しゅららぼん
最後しゅららぼんの意味がわかったところで涙が出るほど大爆笑。馬鹿だね~~! ある異能をもった一族の話、でありながら、恥多きほろ苦い青春物語にもなっていて、それはそれは楽しく読みました。表紙の赤い学生服を見るたびにまだ笑いが起こります。全体が大きなホラ話になっていて、その構造も面白いし。琵琶湖にまた行ってみたいと思いました。
読了日:12月18日 著者:万城目 学
ラブレスラブレス
表紙とタイトルで、(携帯小説っぽいの?)と先入観を持っていたのに謝罪。とても面白かったです。冒頭ある人間が病院という場面から始まりますが、姉妹の話とそれぞれの子供達の話が絡み合い、うねるように姉妹の極貧の過去に戻り、現在(これは姉妹の現在とその子供達がメインになる)が出てくるというように、描き方が非常に巧みです。しかも文章そのものも読ませるし、濃密なむせかえるような話なのです。 百合江さんは一見流されているような生き方に見えるけれど、生きていくということってこういうことなのかもと。
読了日:12月18日 著者:桜木 紫乃
不愉快な本の続編不愉快な本の続編
ちょっと離れていた絲山秋子。久々にこれを読んで思いもかけず良かったので打ちのめされました。鼻持ちならないプライドを持つ(しかも変態)駄目男の話なのですが、転々と各地を放浪し、色々な人に出会います。そして、ある事件が過去にあったらしいのが叔父の言葉で分かるけれど、それが何かというのが後半で分かった時に、この男の嘘にぞくっとしました。 主人公が自分を見つめて言う言葉のいくつかが光っていました。そしてラスト・・・・
読了日:12月18日 著者:絲山 秋子
古い腕時計 きのう逢えたら・・・古い腕時計 きのう逢えたら・・・
ま。蘇部健一本来の路線の方が好きです。
読了日:12月18日 著者:蘇部健一
本の寄り道本の寄り道
海外・日本の本を問わず縦横無尽に語ってくれている本。どれを読んでも私のツボにおおいに引っ掛かり、それはそれは楽しい読書が出来ました。読んだ本はそれなりにまた復習するような気持ちで、未読の本はおおいにおおいに心惹かれて胸が高鳴りました。鴻巣さんの視点が誠に好ましく、本に対して真摯であると同時に自分なりの独自の解釈も持っておられて、そこもまた読ませます。
読了日:12月18日 著者:鴻巣 友季子
夢違夢違
思い切り最初から途中まで怖くて怖くてたまりませんでした。背中を何かが這い上がってくるような怖さで。特に子供達が何かを見た、それから逃げる時の「顔」というのが怖かったです。夢というのを小説に取り入れて、夢札を引く、という特殊な世界を見事に構築していて、私はとても引き込まれました。夢と現実のハザマでうろうろする自分がいました。解釈はそれぞれ自分で考えるといいんじゃないかなあ。
読了日:12月17日 著者:恩田 陸
遠い町から来た話遠い町から来た話
とてもとてもいいんだけど、絵も話も。 でもアライバルの素晴らしさにはかなわない、というのが私の素直な感想。
読了日:12月01日 著者:ショーン タン
メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)
認知症の人の話だけ記憶のカセットというSF仕立てだけれど、あとは至極真っ当な物語。私は大好きです。記憶というのを一つの軸にして、そこから話が発生していって、どの話も心揺さぶられました。やっぱり来世のラストが秀逸かなあ。静かな話なのですが、中に静かに燃えるものが。
読了日:12月01日 著者:アンソニー ドーア
みんなの図書室 (PHP文芸文庫)みんなの図書室 (PHP文芸文庫)
ま。
読了日:12月01日 著者:小川 洋子
ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
ま。
読了日:12月01日 著者:トム フランクリン

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
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