封じられた街<上> (ポプラ文庫ピュアフル)封じられた街<上> (ポプラ文庫ピュアフル)
(2011/09/06)
沢村 鐵

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封じられた街<下> (ポプラ文庫ピュアフル)封じられた街<下> (ポプラ文庫ピュアフル)
(2011/09/06)
沢村 鐵

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評価 4.4

前半の方が不気味さが出ていて面白かった。
なぜ、この街が呪われているかわからない、という段階の方が楽しめたと思う。

最初の方で落ち葉に覆われた奇怪な動物の死体が街のはずれの森で見つかった、そしてこの街のどよんとした雰囲気というのは不安感とともに伝わってきた。
不思議な絵を描くマモル
マモルをかばっているおふみという女の子
おふみが好きな秀平少年、
そして後半に出てくるホームレスの大人
中学生のハジメ君とその血のつながっていない妹。
このあたりがうねるように繋がって、不気味な雰囲気を盛り上げていた。

ただ、後半で、肝心の「何でそうなったのか」と言う部分と「解決策」が私にはあまり乗れなかった。
そこまで面白かっただけに、突然こちらの世界とあちらの世界の中間点と言われても・・・だったし、怨念みたいにもなんだか、だったし、マモルの絵も途中までとても興味があったのに途中でなんだか失速したし、何より、この子供達の中の誰か一人でもいいから、強烈な個性があって、物語を牽引してくれたらいいなと思ったのだった。
子供達それぞれは描けているのだけれど、ばらばらとしていて弱いのだ、個性的に。

最後のところ子供達の行動が、キングのITのある場面を髣髴とさせた。

以下ネタバレ

・キングのITで皆が手を繋いで結界を張るようなところを思い出した。

・突然犬が死んだと言うのも唐突だったし、ホームレスが死んでいるというのも唐突。