2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5051ページ
ナイス数:231ナイス

無花果とムーン無花果とムーン感想
ま。
読了日:11月20日 著者:桜庭 一樹
湿地 (Reykjavik Thriller)湿地 (Reykjavik Thriller)感想
非常に読みやすい本でした。(場所にも人の名前にも「デュル」がよく出てくるなあということを踏まえれば) が。 前半割合楽しんだのですが、後半ばたばたと扉が閉じていくように終わっていく感じがしてなりませんでした。これってあり?とかこれは何のためだったのだろう?とか思うことが多く・・・あと陰惨な場面が多いのでそこも私としては辛かったです。真相が大変舌に苦いものでした、痛いほどわかる犯人の動機もまた。映画化もされ(たらしい)、シリーズ700万部(らしい)に、ごめんなさい。
読了日:11月18日 著者:アーナルデュル・インドリダソン
本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります感想
最初の方で思った話と、読んで行く内にわかった話とは、ずれていたのですが(本にまつわる話と思っていました)、そしてまた文章量が多いので読むのにおおいに時間はかかったのですが。最終的に面白い!と満足して本を閉じることが出来ました。 飛ぶ本、それを捕まえようとする人間とその手にある蔵書印、飛ぶ象、跳梁跋扈する過去と現在の人間、不思議な戦地ボルネオの時の話、入り乱れる未来と過去、奇跡を呼んだ飛行機事故の話、と話も多彩であり、そしてまたそれがある一つの糸に手繰り寄せられるようにまとまっていくさまが痛快でありました。
読了日:11月18日 著者:小田 雅久仁
なんらかの事情なんらかの事情感想
安定の面白さがありました。ちょっとした日常の疑問、視点から入りそれがくるっと別の世界に繋げていく巧みさがあります。自虐もあるのですが、自虐が自虐過ぎると鼻につくのにそれが全くそうならず、くすっと笑わせるところが秀逸。完全に最初から最後まで幻想風味なものがある一方で、普通のところから始まり、捻りがあり、もう一回捻りがあり、ここらあたりまでは誰しも考える(ただ文章には出来ない)ことが多いのですが、三回目の捻りが実にアクロバット的なのです。そこにすごいなあと唸りました。クラフト・エヴィング商會も最高(特に指が!
読了日:11月17日 著者:岸本 佐知子
ついてくるもの (講談社ノベルス)ついてくるもの (講談社ノベルス)感想
怖さ満載の短編集。どれも恐ろしく怖かったけど面白かった!実話っぽく書かれているところが(作家が誰かの話を聞くと言う形が多い)また怖さを増しているのかも(本当かどうかはわかりませんが)。表題作の怖さは、雛人形でまず怖く、それが外にあるというシチュエーションもまた怖く、それがどうなるかと言う怖さもあり、慄きました。あと更にプラスされての面白さは、作者の怪談への入門の本の話とかのエッセイ部分がありました。これだけで一冊書かれてもいいかもと思ったくらいに。あ、そうだそうだ、刀城シリーズもさりげなくしのばせ・・・
読了日:11月17日 著者:三津田 信三
ゼラニウムの庭ゼラニウムの庭感想
ま。
読了日:11月17日 著者:大島真寿美
奇貨奇貨感想
もうタイトルで勝ち、みたいな小説。まさかこういう風に奇貨居くべしを使うとは、松浦理英子侮れず(侮っておりませんが)! 表題作は、まず中年男性作家の哀れさとおかしみがなんともいい味でした。レズビアンの七島とわかっていて同居していて何の体の関係もないのに、友情と愛情とのはざまに否応なく立って行く姿が秀逸でした。揺れる彼の感情が非常に面白かったし、セクシュアリティーのありようも考えさせられました。 変態月も、女子高生の殺人事件とクラブ活動という奇妙な組み合わせながら、これまた同性間のあれこれが心に刺さりました。
読了日:11月11日 著者:松浦 理英子
夜の国のクーパー夜の国のクーパー感想
猫が話す?架空の国?もしや私の苦手なファンタジー系と思いきや(確かにその側面もあるものの)大変面白く読み終えました。 塀があり敵が外にいるという設定で、どうしたって進撃の巨人と同時代ゲームは確かに思いましたが。 物語が進むにつれ、猫の視点、仙台から流れ着いた人間の視点、クーパーの物語と話が四方八方に散らばってきます、と見えて、伏線があれこれあって最後見事に回収、そして驚きが。いやあ・・・驚きました、特にある一点で。
読了日:11月11日 著者:伊坂 幸太郎
64(ロクヨン)64(ロクヨン)感想
何度も胸をぎゅっと締め付けられるような警察小説の傑作。登場人物全員に息が通っていて、主人公三上の忸怩たる思い、矜持、歯軋りしながら任務遂行していくやるせなさなど、抱えきれない思いを一緒に持ちながら歩いた気持ちになりました。昭和の時代の最後に起こった誘拐事件が大きく横たわる小説でありながら、その中に家族愛、職場愛、仕事愛、男同士の葛藤など色々な物が浮かんでは消え、消えては浮かんでいきました。一言で言って「漢(おとこ)」の物語だと思いました。ミステリとしても 最後の60ページぐらいで驚愕につぐ驚愕でした。
読了日:11月11日 著者:横山 秀夫
桜庭一樹選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎007 (講談社文庫)桜庭一樹選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎007 (講談社文庫)感想
どれも傑作ぞろいで、選択眼の素晴らしさを思いました。赤江作品はいかにもらしい作品で、子供の声にどきっとしたり。また有名な「グリーン車の子供」は最初から最後まで一筆書きの傑作。今回特によかったのは「宅配便の女」、怖かったし図が浮かびました。冒頭の小泉喜美子作品は、現代で言えば事故物件の話だけど、洋服箪笥がおぞましいことおぞましいこと・・・巧いです、強烈に。 あとコンビニに行って必ず思い出す「人質カノン」も名作ね。
読了日:11月11日 著者:
ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)感想
私はとても好き。キャンパスもので、オカルトありき、の話なので、そこが受け入れられないともうアウトだろうけど、そのオカルト部分の真相が(特に顔が出る話とか)結構えぐいので、そこも高評価かなあ。 草食系男子の可愛いことと言ったら!こよりちゃんの佇まいもいいし、私はこの第二弾楽しみにしています。まだなぜこよりちゃんに霊がつきやすいかとか見えたかの謎は解き明かされてませんよね?
読了日:11月11日 著者:櫛木 理宇
屍者の帝国屍者の帝国感想
最後が面白い、というか背景を思ってぐっときたけれども。また、色々な作品の作品人物が出てきてそれはまた嬉しかったけれども。ハドリーの正体にも驚いたけれども。自由意志のあれこれとかそのあたりも楽しかったんだけれども。 自分が冒険活劇のようなものをあまり好みではないと言うことが(あとゾンビっぽい話も)よくわかりました。ごめんなさい。
読了日:11月11日 著者:伊藤 計劃,円城 塔
シスターシスター感想
一人称の女性のこういう語りの話。やや微妙かも・・。全く自分とは違った妹の手紙なのだが、折々に思いやり深く聞いてくれている検事に語っている部分がありました。 ミステリ部分よりも、妹が本当はどういう人間だったのか、またそれに伴って自分とは(姉とは)どういう人間だったのか、というのを見つめ直す、母子関係を見つめる、そういう作品のように思えました。最後のところで2つびっくりがありましたが、1つは予定範囲内、もう一つは予想だに・・・。ところでこの病気は本当にあるのね。
読了日:11月11日 著者:ロザムンド・ラプトン
微笑む人微笑む人感想
すごく珍しい本(私にとっては)。なぜかと言うと、最後の最後まで面白いのです、ある微笑のたえないエリート銀行員=妻子殺人犯の真の姿というのが色々な人の口から語られて、それはそれはスリリングで一筋縄ではいかない人間の性、のようなものを感じたから。が、最後・・・これ・・・・。 著者の言いたいことというのも痛いほどわかるのですが・・・・・・・・・・・
読了日:11月11日 著者:貫井 徳郎
継母礼讃 (中公文庫)継母礼讃 (中公文庫)感想
大変よございました!このお値段で、図版まで入っていて、しかも話そのものも読ませるというお買い得な一冊でした。現代の継母と義理の息子という俗な話を、間間に絵画を下敷きにした話で彩る・・・絵の解釈と物語との繋がりに驚嘆しました。一瞬現代の方の話でもくらっとして、(もしかしてこれも神話?)と思いそうになるくらいに、幻想的でもありました。旦那のけなげな身繕いにちょっと口の端で笑ったり、美少年の美少年らしい天衣無縫ぶりに翻弄されたり。
読了日:11月11日 著者:マリオ・バルガス=リョサ

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