評価 5

面白いつくりの本だなあ・・・と思った、装丁もまた中身も。
本のことを書いている文章を集めた本、なのだが、なんせ豪華すぎる人達・・・芥川龍之介から朝井リョウまで・・・・。
どれも本と自分とのかかわりを書いている。
装丁は、ある人の文章はちょっと違う紙、ある人の文章はまた違う紙というようにかなり凝っていた。
だけどこれ、一番多い地になる紙がちょっと安っぽい、ざら紙みたいで傷みやすい、これは普通の紙でいいのに(好みでしょうが)

・・・
角田光代が自分の本が売れるのをじいっと見守ってしまう姿、とか、小川洋子が妄想しながらもかつて一度だけラーメン屋で本について話した男性の話とかも面白かったのだが、久世さんんの強烈な妄想太宰歴もまた面白い。
草森伸一さんの本が崩れる話もとても印象に残る(わかるだけに)。
長嶋有の図書館で全て借りる人への強烈な言葉も刺さる、本当にそうだなあと思った。
室井佑月の本屋さんが薦めてくれた本の話も良かったのだが、これ何の本だろう?
(ちょっと衝撃だったのは、韓国で本を買って(自分の本)いた、西村賢太が自分の本をいいものを選んで数冊買ったのに(それはそうだろう・・誰しも傷んでいるものは買いたくないだろうから)、それにあっさり買った印のはんこを表紙に押されたと言う話・・・ええええ・・・ここだけなのか?この本屋だけなのか?)

しかし何と言っても、私は須賀敦子さんの塩一トンの読書、だった、何度読んでもこの文章は素晴らしい。
あと寺山修司の物語のような語りといったら!惹き付けられるやっぱり。これは騙り?語り?