2010.08.08 六とん4
六とん4 一枚のとんかつ (講談社ノベルス)六とん4 一枚のとんかつ (講談社ノベルス)
(2010/08/05)
蘇部 健一

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評価 4.8

大好きな六とんシリーズ新作だ。
この馬鹿馬鹿しさがたまらない。
最後の絵で解決する面白さのある小説もあれば、文章で笑わせてくれる小説もある。
決して名文とか際立っている内容とかではないのに、作者の稚気のようなものに強く惹かれる。
それは、小さい子が「うまくできたでしょ!」と鼻を膨らませて砂のお城とかを見せてくれるのを見る感じにとても似ている。

新作の4は表紙からして笑わせてくれて、著者近影の乙女薔薇に笑わせてもらって、そして作者の涙なしには読めない(?)後書きに笑う・・・
本体も勿論面白かった。
特にくだらない極地は、自分が社員に嫌われているか好かれているか判別がつかなかった「ひとりジェンカ」(これはジェンカをひとりという反語と悲しさが本当に笑える・・・)
小学生の自由研究である犯罪をしてしまいそしてラストに真相が絵で分かって大爆笑する「翼をください」か。

ラストの話「琥珀の中のコートダジュール」は恋愛小説じゃないか!これも大好きだ。