2010.08.17 雨天炎天
雨天炎天

評価 5

何度目かの読み返しだが、ギリシア編とトルコ編の別々の本になっている二冊組みの本(私のは)。写真が豊富にあり、ギリシアはひたすら修道院を目指して過酷な山旅をする村上春樹がいる。
粗食に耐え雨に降られ修道院でさほど歓待されてなくても生き生きとしたこの描写は読者をひきつけてやまない。トルコのほうも、銃を持った兵士に囲まれながら人懐こいトルコ人に取り巻かれながらの旅。

若き日の村上春樹がここに息づいていて、思えば遠くに来たものだ、と(作者も私自身も)ある種の感慨に打たれた。