からくりがたりからくりがたり
(2010/08)
西澤 保彦

商品詳細を見る


評価 3.8

私の読み取り不足なのか。
それともこういう小説なのか。
なんだかさっぱりわからなかった。

エロはまあいい。
これはもう西澤保彦の一種の持ち味みたいなものとしてスルーしようとする。
3Pでもレズでもヘンタイプレイでも何でもやってくれ、なのだ。
但し話に何か直結していればなのだが・・・

これってそもそも全体が幻想なのか。
そもそもこの計測機と皆に見られる男は何者か。
死神なのか。
人知を超える何かの存在なのか。

更に最初首吊りをした兄の日記というのが妄想日記と言うのがすぐに分かるが、じゃあ実際に起こっていたことが驚くべきことかというのは別に特にない。
最後の方のあたりで、この兄の日記の続きと言うのが出てきて、死んでいるのになぜ、と思っていたら→←が書いていると言う異常な光景がある。
そして更に最後の章で、兄の気持ちが書かれているがここもまた→妹←が書いている。
これがだからどうしたのだろう。
どうつながっているのだろう。

ある市で死人がやけに多い、テロとはいえないテロのような大規模な爆破が色々なところで起こる(バスとかホテルとか)というのはこれは、人智を超えたものがやったことなのか。それと兄との関係は何なのか。
そもそも計測機は兄か?

そう思いつつ、読ませられたのが実に悔しい。
読ませる力はあるのだ。
何かがあるんだろう、と言う期待の元に。(そしてあえなく敗退・・・)