2010.10.09 愛おしい骨
愛おしい骨 (創元推理文庫)愛おしい骨 (創元推理文庫)
(2010/09/11)
キャロル・オコンネル

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評価 4.9

森に一緒に行って戻ってこなかった弟の骨が20年ぶりに少しずつ戻ってくる・・

この衝撃的な出だしで始まるこの小説、視点がどんどん変わっていく。
そして街の人々の鬱屈や秘密のようなものが浮き彫りにされていくところが面白く読めたのだった。

犯人が誰かということそのものよりも、
気が狂い掛けている判事、
臭気まで発している異様な図書館司書、
一つずつ街の過去を洗っていくイケメンの兄、
魅力的なでも蹴飛ばす女性、
そしてハンナ・・・挫折感を心に持っている人たちの集合体が圧倒的だった。
そしてジョシュがなぜ・・というのがある一点でわかった時・・・

以下ネタバレ
・殺された弟ジョシュの趣味が写真であって
それで人々の秘密を撮っていたというところが後半でつまびらかになっていく。
そして更に
郵便局で掲げられている3つの写真には
様々な街の秘密が隠されているが
それが見る人でなければわからない仕掛けとなっている。