2010.11.04 なぎなた
なぎなた (倉知淳作品集)なぎなた (倉知淳作品集)
(2010/09/29)
倉知 淳

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評価 4.4

何しろ短編がばらばらなので評価しづらいのだが・・・

闇ニ笑フの最後の一撃が面白かったが、この人間、どうやって劇場からさっさと出たのだろう?
なんかそこのところが私は今ひとつわからなかった。
最初の死神のような刑事と言うキャラクターは設定としては面白いものの、これ一作で終わりなのか。
もうちょっと続いたら展開がもっともっとあってこの一作も味わいが出てくるような気がする。
しかしこの作品に関しては、偶然が過ぎないか。

見られていたもの、はオチがくだらないけれど、
そこに至るまでの叙述トリックは評価できる。
全く分からなかったから。
なぜだろうと思っていたから。


以下ネタバレ

運命の銀輪/犯人が浮浪者に自転車を見られていて
その証拠が、ナンバーで
そのナンバーが浮浪者の誕生日と年齢で覚えているというのは出来すぎ・・・

見られていたもの/「私」と「わたし」
この書き分けが面白く、二つの話が同時にあったんだ、ということが最後にわかる。
最後のゲイのオチが面白くないのが最大に惜しい。
片方は本当に女の子が殺人を見かけて通報してそれでストーカーされてつかまった話。
片方はゲイの男が、ゲイ同士仲良くしている二人をあかりの下で見かけて腹いせに嘘の通報をしたという話。

眠り猫、眠れ/注連縄を巻いて死んだ実の父親。
このオチで、家族に魂が行かないように注連縄で巻くと言うのがなんとも・・

ナイフの三/指名犯人と同じ顔の男が仲間がたむろするコンビニにいた・・しかもナイフを何度も買ってる・・
通報してもらうためにそれをしていたって・・ありえないし・・・

猫と死の街/殺してもいない猫を殺したと自白する男。
これも実際に殺人した男が代償行為として謝ると言う・・ありえないし・・

闇ニ笑フ/残虐行為の続く映画で必ず笑う女がいる。
非常に出だしから謎に満ちていて面白い。
なぜ笑っていたか。
それはこの曲を作ったのがこの女性でしかも盲目だったと言うオチも面白い。
が、どうやってさくさくこの女性は映画館から出たのだろう?
特別なルートがあったのか?

幻の銃弾
銃弾の音とともに人間を倒し、群集心理を煽って踏み潰させ殺すという話。
なんだか・・納得したようなしないような・・・