2010.11.16 英仏文学戦記
英仏文学戦記―もっと愉しむための名作案内英仏文学戦記―もっと愉しむための名作案内
(2010/07/23)
斎藤 兆史野崎 歓

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評価 5

大変知的刺激に満ちた面白い本だった。
翻訳家の二人が19世紀から20世紀のいわゆる英仏の名作を対決させ話し合っていくと言う本だ。
読んでいて、この本のなかで取り上げられた読んでいる本については、目からうろこの面白い視点が随所に感じられたし(特にディケンズとかオースティンのあたり)、読んでない本については是非是非読みたいと思ったのだった(ハワーズエンドとかアイヴァンホーとか)

二人がそれぞれフランスの立場から、イギリスの立場から、と立場の違いがまた読みの違いになっていてそこも読ませるのだ。
名作をどう愉しんでいくか。
名作の切り口をどこにもって行くのか。
堅苦しい話ではなく切り口鮮やかに読み取っていく二人の姿勢に感動したのだった。

オースティン『高慢と偏見』×スタンダール『赤と黒』
スコット『アイヴァンホー』×バルザック『ゴリオ爺さん』
ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』×フローベール『ボヴァリー夫人』
フォースター『ハワーズエンド』×ブルトン『ナジャ』
ゴールディング『蝿の王』×カミユ『ペスト』
ナイポール『ある放浪者の半生』『魔法の種』×ウエルベック『素粒子』