2010.12.08 ツナグ
ツナグツナグ
(2010/10)
辻村 深月

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評価 3.9

非常に微妙だった。
あまりにベタなので、読んでいて心踊ることがなかったのだ。

一種のファンタジーであり、ツナグという人間が、「死者の世界と生者の世界をつないであげられ、話をさせてあげられる」という話なのだ。
この条件が色々ある。
いわく、一度しか使えないとか。
いわく、一晩限りだとか。
いわく、なぜかというのを追求してはいけないとか。

・アイドルに救われたので死んだアイドルに会いたいと切望する女の子
・重要書類がないので母に会いたいと切望する長男
・自分のせいで死んでしまった友達がいるので怖いんだけど会いたい高校生
・愛し愛されたと思う女性の突然の失踪で死んでいるのだったら会いたいと思う男性
・そしてツナグ、その本人の人生
こういうのが描かれていく。

ラストのところで両親の真相が描かれているけれども、ミステリとしてもしこの作品を見るのなら全体に驚きと言うのはなかった。
こうなるだろうなあ・・と思う予定調和の世界を脱しきれない作品だと思う。
設定は面白いのだが、条件がなんだかあとからどんどんついているような感が否めなかった。