ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(上)
(2010/10/22)
マイケル サンデル、Michael J. Sandel 他

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ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)ハーバード白熱教室講義録+東大特別授業(下)
(2010/10/22)
マイケル サンデル、Michael J. Sandel 他

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評価 5

ずぶの哲学素人が読むのには非常に難解なところもある本。
特に上巻の後半のカント部分が何度も読み返す部分だった。

しかし
刺激的であることは間違いなく
簡単な問いから、深遠な哲学に導いていってくれて、発言の矛盾点を突き、共感を呼び、またロック、ロールズ、ヒュームといった話にまで広げてくれる手腕は見事だとしか言いようがない。
このテレビ番組を楽しみに見ていたのだが、難しい部分が今ひとつぴんとこなかった。
が、文字になると何度でも読み返しが出来るので、そこもまた文字と言う利点をおおいに生かせていると思う。

サンデル教授が民主党の支持者であり、共和党保守派の基盤となっているリバタリアン(自由原理主義者)をあの手この手でおおいに批判する。
ここからロックをリバタリアン(自由原理主義者)が間違った読み方をしている、と批判する道筋もとてもわかりやすい。
ここで分配という話が出てくるのもとても興味深かった。
また少数犠牲の元に成り立つ多数の幸福の話もわかりやすく、ここはとても考えさせられたのだった。

コミュニタリアニズム、正義論、と話が進んでいきそこにアリストテレスの善の考えの話が出てきて、そのあたりも実に読ませるのだ。