結婚のアマチュア (文春文庫)結婚のアマチュア (文春文庫)
(2005/05)
アン タイラー

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評価 5

とてもとても良かった。

ある夫婦ひいては家族の年代記のようなものだが、ここに人生のおかしさ、悲しさがぎっしりと詰まっている。
どこをとってもわかるわかる!の連続でもあったのだ。

最初、傷を押さえてきた少女にふっと一目ぼれをする男。
やがてこの二人が夫婦になり、姑と暮らし、子供が三人生まれ、子供が独立し・・そして・・

夫婦の機微も巧みに描かれているのだが、そこここにおかしい場面がふっと出てきてそこもまた笑えるのだ。
夫に対して妻が思っていること
妻に対して夫が思っていること。
もしあの時こうだったら。
些細な感情の行き違い。
お互いの両親に思っていることの数々・・・
こういうのは洋の東西を問わず違わないんだなあと思ったりしたのだった。

章は年代別になっているけれど、それぞれが少しずつ間が開いている。
だからその間に何かが起こっているのだ。
この中で子供の一人が出奔した話は、最後でまたぐっときたのだった。