快読シェイクスピア 増補版 (ちくま文庫)快読シェイクスピア 増補版 (ちくま文庫)
(2011/01/08)
河合 隼雄、松岡 和子 他

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評価 5

面白い!
最初から最後まで目からウロコということがたくさんあった。
シェイクスピア劇を二人で語る、というところからして面白いのに、河合隼雄の精神分析学的解釈もある。
また松岡和子の訳者ならではの視点もある。
これがうまく噛み合わさって、どの章も非常に興奮しながら読み終えたのだった。

・森のイメージが日本の森のイメージと違う
・シェイクスピアの女性観
・とりかえばや物語と夏の夜の夢の関連性
・リア王でリア王が心地良いことしか聞かない理由
・十二夜でシザーリオを死亡とみなす見解
・リチャード三世から宮沢賢治の毒もみの好きな署長さん(ついこの間読んだばかりの話)に至る思考の経緯
・道化の役割
・ハムレットの友人達とハムレットとの繋がりの強さ
・マクベスの手を洗う場面の解釈
・夢の解釈

言うまでもなく、河合隼雄なのでユングなどが出てくる。
また別の物語を提示して、夢の話なども出てくる。
どの章も、「もう一度全部を読んでみたい、シェイクスピアを!」と思わせる文章であった。
松岡訳は一冊も読んだことがないので、手始めに何か読んでみたい。