2011.02.28 トワイライト
トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)
(2008/04/19)
ステファニー メイヤー

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トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)
(2008/04/19)
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トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)
(2009/03/10)
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トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)
(2009/03/10)
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トワイライトIII 上 (ヴィレッジブックス)トワイライトIII 上 (ヴィレッジブックス)
(2009/07/10)
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トワイライトIII 下 (ヴィレッジブックス)トワイライトIII 下 (ヴィレッジブックス)
(2009/07/10)
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トワイライトIV 上 (ヴィレッジブックス)トワイライトIV 上 (ヴィレッジブックス)
(2009/11/11)
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トワイライトIV 下 (ヴィレッジブックス)トワイライトIV 下 (ヴィレッジブックス)
(2009/11/11)
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トワイライトIV 最終章 (ヴィレッジブックス)トワイライトIV 最終章 (ヴィレッジブックス)
(2010/04/10)
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トワイライト 哀しき新生者 (ヴィレッジブックス)トワイライト 哀しき新生者 (ヴィレッジブックス)
(2010/10/30)
ステファニー・メイヤー

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評価 4.9


長大な物語だけれどとても楽しんで読んだ。
高尚な文学、を求める人には、この言葉遣いは?とかこの書割的な人物像は?とかこのラブストーリー具合は?とか色々思うこともあるだろう。
けれども、私にはとても面白い吸血鬼物語に思えた、ラブストーリー部分も全開に楽しんだ。
また読むまで「吸血鬼オンリー」の話だと思ったら、実は別の物語も含まれていたということを書いておきたい。
(以下完全ネタバレ警告まで、吸血鬼の物語ということ以外は気をつけて書いてみますが、やや内容に触れる所もあります)

全体に、前半は、学園ラブストーリー物で、
・たいして冴えない少女ベラが転校してくる
・そこに目が覚めるような美少年エドワードがいる
・最初嫌われていると思って落ち込んだりするのだが、そのうち近づいて二人は究極の恋に落ちる
・ところがエドワードは吸血鬼であった

最初の方の食堂で、転校生として受け入れら得るかどきどきしているベラが見たものは、屈指の美しさと独特のたたずまいを持った5人組の男女であった。
この出だし部分が非常にインパクトあるのだ。
ここから全てが始まって言うと思うととても感慨深い、跡から読み直してみても。
どういう5人組なのか。
どういうつながりなのか。
当然ベラは同級生に聞くのだが通り一遍の答えしか返ってこない。

この話の中で繰り返し出てくるように
・嵐ヶ丘(特にラストの方)
・ロミオとジュリエット
がとてもうまく取り込まれていると思う。
古典のラブストーリーを巧みに現代に取り込んだ小説、と言えるだろう。

途中でエドワードとの別れがある。
そして絶望があり、そこに天使のように現れるのが幼馴染のジェイコブだ。
ジェイコブは冒頭の方で出てきて、エドワードが吸血鬼だと言う確信をベラに持たせる伝説を話すのだが、この伝説があとあとジェイコブ自身にもとても重要な意味を持ってくる。
このあたりの伏線の張り方も巧い。

吸血鬼物語として面白いのは、この話の中で
・エドワード(吸血鬼側)がベラを吸血鬼に従ってるのではなく
むしろ
・ベラ(人間側)が愛のために吸血鬼になりたがっている
という構図があることだ。
これを止める必死の姿のエドワードがなかなかに好ましい。
また必死にそれを止めるもう一人の男ジェイコブも忘れられない。

場面場面で忘れがたい美しい場面もあり、また素晴らしい出来事があると思うと暗転があり、更に二人の学園ラブストーリーと思いきや、イタリアの場面に移りここにまた吸血鬼がいる、更に更に、敵味方が入り乱れていて、誰が誰と戦うというのが常に変動しているというところも起伏のある物語構成になっていると思った。

全体がベラ視点であるのだが、途中で、ジェイコブ視点も加わりそこもまた好ましい。
一人だけの視点だとどうしても飽きが来るからだ。
吸血鬼5人組の特徴もまた一人ひとりが克明に描かれていて、それぞれの「なぜ吸血鬼になったのか」という出自までが話としてとてもとても面白い。
それぞれがやむをえない事情で(悲惨な事情で)吸血鬼になっていたという事実が心を打ちのめす。

以下ネタバレ
・吸血鬼物語であると同時に
狼男物語でもあった。
そして助けてくれたジェイコブが狼男だったと言う衝撃!
ベラは狼男と吸血鬼という究極の選択を迫られることになる。

・ロミオとジュリエットでは、ジュリエットが死んだという誤解からロミオが自殺してしまい、生き返ったジュリエットがそれをみて自殺すると言う悲劇がある。
トワイライトで、アリスが予知能力を持っているので、ベラが断崖から飛び込むのを見て、エドワードが(ベラが死んだ)と思い、自暴自棄になり自殺できないので殺してもらおうとする場面がまさに、ロミオとジュリエットにつながる。

・嵐ヶ丘では、
キャサリンとヒースクリフの物語が後半、子供達の愛の物語に変換されている。
これが、
★ジェイコブ→ベラ←エドワード
の図式であったものが
★ジェイコブ→ベラとエドワードの子供
となるのが、嵐ヶ丘とつながっている。

・新婚旅行の場面がなんとも美しい。

・人間であるベラと吸血鬼であるエドワードが
その段階で結婚したからこそ、子供が生まれた。
そのあと、ベラが瀕死になるので、意図せずして彼女の望みどおりの吸血鬼になることができる。