2011.04.21 KIDS
KIDS (角川文庫)KIDS (角川文庫)
(2008/01/25)
乙一、坂東 賢治 他

商品詳細を見る


評価 4

とても複雑なのだが、
乙一原作の映画があり、その映画のノベライズがこれだ。
だから映画仕様になっている。
乙一氏による短編小説「傷-KIZ/KIDS-」が原作で、
これは映画からのノベライズということをわかっていながら読んだのだが・・・・

原作と映画がどう違うのかというところに興味があり読んでみた。
それで結果としては年齢が違うという決定的なことがあったので、こうなると全く色合いが違ってくるのだなあ・・小説と言うのは、というのが発見だった。
原作では小学生なので、子供同士のやり取りというのがそこにある。
その子供同士というのが、とてもとても切ない感じがしたのだ。
子供ならではのジレンマ、子供ならではの孤独感、子供ならではの心もとなさ。
原作ではそういうのがとても心打ったと記憶している。
だけどこれでは大人になっていて、しかも女性が登場するのでちょっとした三角関係っぽい感じにもなっている。
(だから恋愛模様というのも大きく加味されている)

傷を移す、という行為が出来る超能力というのは一緒だし
入院している父への思いとかも一緒なのだけれど
似て非なるものという感じがしてならなかった。