2011.05.17 虚構推理
虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)
(2011/05/10)
城平 京

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評価 4.3

久々の城平京小説なので、大喜びで手に取ってみた。
最初のところから、意外な人間が出てくる。
それは、あることによって片目になり片足になった少女琴子の物語が強烈だ。
彼女がなぜそうなったかと言う物語は徐々に明かされていく・・・
そして病院で知り合った九郎という優男に琴子は惚れるのだが、実は九郎は特殊な人間であった・・・・

初期、彼女といる時に河童が出来たという話に度肝抜かされていたら、そのうち、「人魚の肉を食べる」が出てくるわ(不老不死)、「くだん」の能力が出てくるわ(未来予知)、妖怪は出てくるわ・・・・
つまりは、妖怪が飛び交う現代社会で、今度はネットによって作り上げられた都市伝説・『鋼人七瀬』という架空のもの(でも実際にいる)との戦いなのである。

私が楽しんだのは、都市伝説の広がり方とかそのあたりの会話とか、琴子ちゃんと九郎とのツンツンしたやり取りとかそのあたりだった。
正直、『鋼人七瀬』を消す方法のようなところは、虚構の物語に対する虚構の推理と論理とその展開で、やや途中で失速したのだった。