モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)
(2011/02/18)
近藤 史恵

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評価 3.8

キリコちゃんシリーズが大好きなので楽しみに読んでみた・・が・・・

初めての長編だ。

見知らぬ女性からオットの浮気を調べて欲しい、というところから話は始まる。
調べている最中に夫が交通事故に。
そして軽度の(3年間の)記憶喪失になる。
その前の段階で、この夫が妻には残業と言っているのに、あるマンションに足繁く通っていたというのがわかっていた。
果たして、夫の秘密とはなんだったのか。


夫の秘密というのを探り出しいく内に、この夫婦の見えない部分が見えてくる。
これが最初に妻が依頼した時、言わない部分というのがあるのだ。
ここが何だかなあ・・・一番肝心なことなのに、と思った。
更に、キリコちゃん活躍場面が少ない。
大介君(キリコ旦那)とのペアの話より、キリコちゃんのちょっとした謎を解く姿勢が好きだったので、ここも何だかなあ・・・だった。
また、一番肝の、夫の秘密の真相、は、私の予想とは違っていたが、いわゆる「そちら系統」の真相であり、ここが何とも言えずいい読後感が得られない。こういうことで終わるのか・・と思ったのだった。

不釣合いなカップルというのも、美女と野獣の逆というだけで(しかも奥さんは特に醜くもない)こんな言われ方をするんだろうか。

キリコちゃんのお料理が美味しそうだなあ・・とか、大介君がキリコちゃんを大切に思う気持ちとか、そのあたりは面白く読んだのだが・・・
次の作品に期待したい。

以下ネタバレ
・マンションは男が住んでいると思った、最初から私は。
だからこの美形の男がホモセクシュアルだと思ったのだ。
が、実際はもっと違う形のAセクシャル。
性欲性的嗜好がない人間。
わ・・わかりにくい・・・
ここがあまりに突拍子もない真相だ。
だから真相がわかった時のカタルシスがない、読者側に。
しかも、夫婦生活が全くない、というのを最初に依頼した妻はどこかの時点で言っていない。
とても重要なことだったのに、これを抜きで必死に調べているキリコちゃん夫妻が哀れだ。
また、隠れ蓑に結婚したというのが真相って・・・
・突然の自殺を図るというのもどうなんだろう。

・夫婦がアルマジロというのは・・・
わかるようなわからないような・・・