2011.05.30 からまる
からまるからまる
(2011/02/26)
千早 茜

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評価 4.4

メリーゴーランド形式、というつくりだろうか。
最初の話に出てきた端役が次の話の主人公になっていたりする。
ぐるぐると話は絡まっていく・・・
それぞれの話に、かたつむりとかクラゲなどがイメージとして出てくる。
冒頭の話は、かたつむりを飼う女を拾うところから始まったりする。
人と人が向き合って、干渉をされたくないのでそこからどうにも動かないのに、ある一点で動いていく、という部分がうまく描けているなあ、と思った。
この話の中で、金魚殺しの男の子の語りの「ほしつぶ」と、屈折した子供時代の愛から繋がっている「うみのはな」が良いなあと特に思った。特にうみのはな、は単独で描いたら、もっともっと良い深い作品になったのではないか。
男性と女性がからまる、肉親がからまる、過去と現在がからまる・・・

ただ。
この作者にはこういう作品ではなく、魚神のような独自路線の話を書いて欲しい、と思うのはわがままだろうか。
この路線だったら、書く人間っていくらでもいると思ったから。

「まいまい」
「ゆらゆらと」
「からまる」
「あししげく」
「ほしつぶ」
「うみのはな」
「ひかりを」