5月の読書メーター
読んだ本の数:33冊
読んだページ数:10193ページ

ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
日本がこういう時期にこの話のラストを読んで、(物語はこうして終わるからいいなあ・・)と強烈に思いました。遺伝子組み換え、ナチを思わせる白シャツ隊、夢見る国を目指そうとするねじまき少女、利権を争う企業や政府・・・話として盛り沢山で非常に読ませました。ただ、私は活劇シーンとかは普通かも。あと日本のあれこれが変?と思ってしまったのも事実でありまして。
読了日:05月31日 著者:パオロ・バチガルピ
ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)
最初の方、何だかよくわかりませんでした。誰が誰なのか、この言葉は何なのか、そもそもこの世界は何なのか。人物表もないので自分で作りました。そして上巻の半分過ぎる頃、ようやく見えてきたこの世界・・・・ああ・・・こういうことだったんだ・・と開けてきて、下巻に続く・・・
読了日:05月31日 著者:パオロ・バチガルピ
図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)
拾い物。とても面白かったです。図版も多いし、漫画も多いし(漫画の解説もまたよく読むと楽しい)、さらには当時の写真まである驚き・・・メイドの話だけではなく、当時の使用人たちがどういう位置でいたのか、お互いがどうだったのか(使用人の間にも上下関係がある)とかが読んでいて興味が尽きませんでした。
読了日:05月31日 著者:村上 リコ
恋する世界文学 (集英社文庫)恋する世界文学 (集英社文庫)
ま。
読了日:05月31日 著者:佐藤 真由美
爛れた闇の帝国爛れた闇の帝国
うっ!いたっ!拷問場面で絶句するほど痛かったです・・・。二つの場面が交互にあって、それが何かというのが後半まで見えてきません。でも後半見えてきた時に、なるほどなあーと。ただ、がっと崩れていく、はちゃめちゃ感は少ないかも。こじんまりとまとまってしまったという感じかなあ。ただ、私はこれ嫌いじゃありません、読ませることは読ませましたから。
読了日:05月31日 著者:飴村 行
水の中、光の底水の中、光の底
SFよりファンタジックな世界で、どちらかというと詩を読んでいるような感じが漂いました。水に取り囲まれて外を見ている話と、家の中の水の中に飛び込んでいく話が面白かったかなあ。非常に文章に癖があるので、一筋縄ではいかなかったけれども。良いんだけど、読みがたい、みたいな。
読了日:05月31日 著者:平田 真夫
青の寝室---激情に憑かれた愛人たち (【シムノン本格小説選】)青の寝室---激情に憑かれた愛人たち (【シムノン本格小説選】)
激情ねえ・・・・男と女の熱の違いみたいのは面白かったし、後半のあるところまで「何が起こったのか」というのが見えない書き方が非常にうまいと思いました。陪審員や近所の人々の常識的なものの見方も怖かったです。ただ・・・フランス映画でラストにFINという文字を見た脱力感、という感じも否めず・・・
読了日:05月31日 著者:ジョルジュ・シムノン
からまるからまる
メリーゴーランドのようにぐるぐる回っていく短篇集。前の話の脇役が次の話の主人公になって、別の視点が生まれてきたりします。からまっていく人達・・・無脊椎動物がそれぞれに出てきてそこもまた読んでいて面白かったです。非常に読みやすかったのですが。(特に兄との話が良かった) こういう話って何もこの作者が書かなくても多くの人が書いているので、この作者には独自のものを追求して欲しいなという勝手な気持ちもまた。
読了日:05月31日 著者:千早 茜
きことわきことわ
前作流跡が一つの才能の断片とすれば、これは才能が溢れ出るように一つの形に結実した作品、だと思いました。賞作品って面白くないものもあるけどこれはぐいぐい惹き込まれました。きこととわの二人の幼い時と、現在とが入り混じり、生と死も入り混じり、そこに更に不可思議なものも介入してくる・・・この描き方が絶妙で更に言葉を巧みに操っているのでそこも加点。いいお話でした、たくらみに満ちた。
読了日:05月31日 著者:朝吹 真理子
モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)モップの精と二匹のアルマジロ (ジョイ・ノベルス)
短篇の方が圧倒的に好きでした。大介君とキリコちゃんのほのぼの具合は好みなものの、肝心の謎の開き方が、こ・・これ?これなの?という驚きが。短篇で積み重なった話の方が私は好みです。
読了日:05月31日 著者:近藤 史恵
ドルリイ・レーン最後の事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫)ドルリイ・レーン最後の事件 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
XYZと新訳で読み返し、本当はこれも新訳で読みたかったんだけど、出るまで時間があきそうなので、これで再読。 Xからきてここにくる一種の大河小説だと痛切に思いました。大河小説であると同時に、ドルリイ・レーン主役の長い長い劇のようだと。 あと話が純粋にシェイクスピアの稀覯本という本の話、なのでそこも楽しい。 最初の奇天烈なアゴヒゲの男が忘れられないと同時に、感動すら覚える最後の最後、に拍手。推理小説としては、色々欠点はあると思うんだけど、それでも愛せる一冊。
読了日:05月24日 著者:エラリイ クイーン
銭湯の女神銭湯の女神
背筋が真っ直ぐな人、目がきれいな人、という印象の作者。これもいいね。自虐でもなくかといって高飛車でもないこのスタンスが好感度大。銭湯、ファミレス、ひいては海外との比較まで、卑近なところから外に向いている感じが心地良く読ませます。お母様の銭湯発言にも共感を覚えました。
読了日:05月24日 著者:星野 博美
心臓に毛が生えている理由 (角川文庫)心臓に毛が生えている理由 (角川文庫)
グローバルな視点を持ちながら、それを巧みなユーモアの包み紙に包み、新しいものの見方をいつも提示してくれる米原万理。とても良かった。ロシア人の寒中水泳の話とか、ヨーロッパのカフェの秘密とか、小学校の図書室の先生との交流の話とか、それはそれは読んでいてわくわくいたしました。
読了日:05月24日 著者:米原 万里
深泥丘奇談・続 (幽ブックス)深泥丘奇談・続 (幽ブックス)
前作普通だったのに、今回とても面白かったのは、これに慣れたのかよくわかりませんが。****とか何だか分からないものっていうのが一番怖いのだと思いました。ホラー映画の見立てとかも楽しかったし、同窓会で死んだ話の人が実は生きてる、え?の話も楽しめました。素晴らしい装丁も怖すぎ。
読了日:05月24日 著者:綾辻 行人
おかしな本棚おかしな本棚
面白い本をこれで探そう、というよりも、クラフト・エヴィング商會独自の背表紙本棚を眺める、といった感じの一冊でした。最初の方、写真と文章をばらばらにしないで欲しかったな。
読了日:05月24日 著者:クラフト・エヴィング商會
ピエタピエタ
とても良かった。大島文学の一つの到達点だと思いました。ヴェネツィアの街でピエタ慈善院があり、そこに音楽家のヴィヴァルディが音楽を教えに行っている、そして彼の訃報が教え子に届く、というところから物語は始まるのですが、ヴィヴァルディと「ある楽譜探し」というのを根幹におきながら、生と死、愛と憎しみ、など、人間の心の内奥に踏み込んでいく作品でした。描き方がある部分あっさりしているところもあると思いますが、それはそれで好感が持てました。捨て子の悲しみ、高級娼婦の悲哀、金持ちの女性の孤独など読みどころが多かった作品。
読了日:05月17日 著者:大島真寿美
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
クワコー最高!滅茶苦茶面白かったです。最初から最後まではけで体中をくすぐられているようでした。馬鹿女子大の先生に赴任した桑潟准教授が知らず知らずの内に学内の派閥抗争に巻き込まれたり(坊ちゃん的である)、馬鹿女子大生の会話にからめ取られたり(ここ大爆笑物)、そして推理でもあるのです。推理部分も非常に楽しめて、なぜ、4月になると怪異現象が起こるか、なぜ手紙が盗まれたか(ポーを意識)、なぜ森ガールが消えたか(森に消えた娘を意識?)、最後鮮やかに謎が解けています。自虐と自分突っ込みのクワコー一人芝居も笑えました。
読了日:05月17日 著者:奥泉 光
NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 4---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
やっぱりバットランドの山田正紀が面白かったなあ、この中では。中篇なのですが。あと斉藤直子のドリフターは笑った!わかるだけに。京極夏彦作品も個人的に好き。 ただ、全体にちょっと低調かも。
読了日:05月17日 著者:
虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)
「名探偵に薔薇を」ファンなので手に取りました。最初、河童?人魚?くだん?そして鉄人?虚構推理?もうこれ、城平独自の世界かも。琴子さんがなにげに必死で可愛いこと!
読了日:05月17日 著者:城平 京
メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)
メルカトル「銘」探偵と美袋のやり取りが最高。ある意味ミステリへの挑戦状?そして収束、と、答えのない絵本が私は好き。
読了日:05月17日 著者:麻耶 雄嵩
精霊たちの家精霊たちの家
素晴らしい小説。未来が見える、という千里眼を持っている女性の家族の100年の物語だけれど、どのエピソードも読ませるし(あとくすっと笑える部分もある)、どの人間も息づいているし。特に父ちゃんが癇癪もちでどうしようもなく、これが奇妙にねじくれていとおしいのです。地主と小作という社会状況も入っていながら、魔術的な世界観もまた同時にあるというような奇跡のような小説だと思います。百年の孤独も別の意味で素晴らしい作品と思うけれども、これも私は大好きです。
読了日:05月17日 著者:イサベル アジェンデ
伏 贋作・里見八犬伝伏 贋作・里見八犬伝
滝沢冥土の贋作部分が面白かったけれども・・・・
読了日:05月17日 著者:桜庭 一樹
アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-20)アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF テ 1-20)
内容じゃないけど、とりあえず言いたいのは、これっきりにしてくれということ。事情はあるのだろうけれども。ばらばらばらばら出して、絶版にして、また再編成してというのを繰り返すのはやめて欲しい。一・二編のために新たに買わねばならないから。既読が多くなるから。お願いしますだ。 で、にせものはやっぱり好き。あと凍った旅も好み。表題作はどうやって映画にするのでしょう、これだけ短いものを(きっと違うのだろうけど)
読了日:05月17日 著者:フィリップ K.ディック
永遠へのパスポート (創元推理文庫 629-7)永遠へのパスポート (創元推理文庫 629-7)
面白かったなあ・・・・バラードのSFってこてこてSFではなくて、奇妙な話という部類のも多いのよね。この中で、私は表題作よりも、上からぼわぼわ監視されている塔がずらっといるという絵が見える「監視塔」が大好き。意外な展開だよね・・そしてこのラストの一行の怖さったらないし!何度監視塔を読み返しても怖くて涙が出ます。
読了日:05月17日 著者:J.G.バラード
三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ
相変わらず楽しい!猫を見つめる優しい眼差しが忘れられません。あと香取君のことが色々と分かりました、真面目な人なのね。 劇の現在進行形の話もまた楽しい。
読了日:05月17日 著者:三谷幸喜
帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく
大ファンなので月夜野のあの誕生日パーティーの敵を討たれた菅野さんに大爆笑し、猫話に大爆笑し・・・と読み進めていくうちに、とても重要なことを思い出した・・・そうだ、福島なんだこの人、住んでいるのが。 最後の方物悲しくなりました・・・
読了日:05月17日 著者:菅野 彰
球形の季節 (新潮文庫)球形の季節 (新潮文庫)
再読。いい意味でも悪い意味でも「若書き」というのが出ている作品。ばらばらっとしているのが惜しいよね、人もモチーフも。噂の広がり方とか、その噂の真相とか、閉鎖された地方都市とか、学校の閉塞間とか、面白いものがたくさんあるのに、拾いきれてない(謎が回収されてないということではない。それはいい)というのが印象かなあ。 でもでも、青春物を書かせるとやっぱり恩田陸は飛び抜けているなあと改めて思った一冊でもありました。金平糖を今度は忘れない!
読了日:05月17日 著者:恩田 陸
忘れられた花園 下忘れられた花園 下
大いなる遺産、オリヴァー・ツイスト、秘密の花園、レベッカ、などなど彷彿とさせるものはたくさんあり挿入された童話も良いし、謎も最後まで引っ張り楽しめ、なのですが・・・・。好みかときかれれば微妙に違ったりする、うん。
読了日:05月17日 著者:ケイト・モートン
忘れられた花園 上忘れられた花園 上
とても読みやすいのです。さくさくさくさく・・・年代が違う三視点から語られていて、「なぜ一人の少女が置き去りにされたか」という謎があるのです・・・
読了日:05月17日 著者:ケイト・モートン
理想的な容疑者 (創元推理文庫 140-18)理想的な容疑者 (創元推理文庫 140-18)
賞をもらってる作品だけど、普通。あまりに予定調和の世界なのよね・・・あと、この奥さん嫌いだわ・・・アルレー好きなんですが。
読了日:05月17日 著者:カトリーヌ・アルレー
Zの悲劇 (角川文庫)Zの悲劇 (角川文庫)
悲劇4部作で、これつまらないと思っていたのだけれど、こうして再読してみると、消去法があまりに鮮やかで舌を巻きました。ただ・・レーンが年老いたのが悲しいのよね・・・
読了日:05月17日 著者:エラリー・クイーン
Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)
犯人がわかった既読の目で読んでみると、最初の方から実に実にフェアだったことがよくわかりました。というか、犯人以外のこと(この一族の話とか)結構忘れていることが多くて楽しめた、何十年ぶりに!
読了日:05月17日 著者:エラリー・クイーン
花桃実桃花桃実桃
楽しいけど、三浦しをんの木暮荘物語とかとちょっとネタ的にかぶるかなあ・・・ちょっとありがち方向に行ってるので、怪異方面がもっともっと出たら特殊なものになるのかも。
読了日:05月17日 著者:中島 京子

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