放課後はミステリーとともに放課後はミステリーとともに
(2011/02/18)
東川 篤哉

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評価 4.4

意外にも、と言っては失礼だけど、面白かった。
面白かった部分は、推理部分だ。
この主人公キャラクターは最後の最後までなじめなくてなじめなくて(大体これって普通にありえること?)たまらなかったし、途中のノリと突っ込みのような笑いの(おそらく)部分はくすりとも笑えなかったし、つまりはユーモア部分は全く私の感性と違っていたのだ。
名前のもじり(冷房機器)からして特に笑えない。
途中で、刑事が出てくるがこれまた沿線の名前(ありえない・・・)でここも笑えない。
笑えないけれど、一発で覚えるという利点はあったが・・・
強引なキャラクター作りというのもそこここに見受けられる。
探偵「部」と言っている割に探偵の役割はあるけれど、部としての存在感がない。

なのだが!
肝心の謎解きの部分が私はとても感心した。
まず最初の話で驚愕。
そういうことかと。
ただちょっとある部分がずるい気もしたが、これに関しては・・・
次の話から、これが規定路線になっていく。
この謎がそれぞれの話が、ある一定以上面白かったので、普通の推理小説だったらどんなにいいことだろう、とそこまで思った(主人公キャラクターが惜しすぎる)

一番感心したのが、二転三転あった霧ケ峰涼の逆襲だった。
某有名人男性が某劇団員女性の部屋に通っている。
このスクープを取ろうとするためにカメラマンが見張っているところに主人公が遭遇する。
そこにワンボックスカーが横付けしジャンパーを着た人間が入れ替わり入っていく。
そのうち担架で出てくる劇団員の女性。
それでは、某有名人男性はどこに消失したのか。
これで大変驚いたのは、いちど解決が出てから、実に意外な真相が出てくる、ということだ。
しかもそれは最初に提示されている、担架が出てくる場面で。
よく出来ているミステリだと思った。

以下ネタバレ
・まず主人公の名前が霧ケ峰涼。
そして自分を「僕」と語る。
なので当然男だと思うが、実は女の子。
このキャラクター設定がずうっと続くのでここがかなり辛い。
自分を僕という女の子、というのが違和感ありまくりだった・・・

・逆襲は、ジャンパーが白赤のリバーシブルという点。
背の高さが担架を運ぶ人と来ている人が違うという点。
一人二役を演じていると思ったら一人三役であったと言う点。
更に、根本的なところで、この某有名俳優は、女性と逢引していたのではなく、男性と逢引していたという事実がある点。
・また担架で運ばれている女性が外に運実際の目では運ばれているのではなく「運んであげている方で(真実では)」
運んでいる男性の方が実際の目では運んでいるが「運ばれている方(真実では)」


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霧ケ峰涼の屈辱
霧ケ峰涼の逆襲
霧ケ峰涼と見えない毒
霧ケ峰涼とエックスの悲劇
霧ケ峰涼の放課後
霧ケ峰涼の屋上密室
霧ケ峰涼の絶叫
霧ケ峰涼の二度目の屈辱