2011.07.07 箱庭図書館
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(2011/03/25)
乙一

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評価 4.2

面白い小説の作り方だ。
読者のボツ原稿を元に乙一が小説を書き直すと言う手法の本だ。
つまりはリメイク本。
どうなんだろう、小説家としてアイディアを他に(しかも読者に)求めるってどうなんだろう、ということなのだが・・・
圧倒的な乙一ワールドを期待すると違うとは思うのだが・・・・
願わくは、オリジナルの強烈な乙一小説を読んでみたい。


それはそれとして、話そのものはいかにも乙一という話だ。
切ない話もあればちょっとした最後に驚きという話もある。
読ませ。
コンビニ日和!、は、オチのようなところが読めてしまうから普通だったが、この中で青春絶縁体と王国の旗が私は気に入った。
青春絶縁体、は、ある一つの場所(クラブ室)では一つの姿を見せているが、別の場所(教室)ではまた別の一面を見せている人間の姿が、とてもわかって面白かった。
青春特有の青臭い自意識のようなものもこちらに伝わってくる。
王国の旗は、子供時代誰でも思ったようなファンタジックな世界が描かれている。町の子供達が夜中集まってくるさびれたボーリング場。そこでは生き生きと子供達が遊んでいる、そして夜が明けると自分の家に戻っていく・・・
ここに招かれた高校生が成長して、その後の話がほろりとさせられる。

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小説家のつくり方/コンビニ日和!/青春絶縁体/ワンダーランド/王国の旗/ホワイト・ステップ