君がいない夜のごはん君がいない夜のごはん
(2011/05/25)
穂村 弘

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評価 4.9

媒体が媒体なので(ベターホームと今日のお料理ビギナーズ)、食関係のエッセイで占められている。
それなのにとても楽しい。
初期の穂村弘の楽しさが戻ってきたようだ。
ちょっとした諧謔、自分への突っ込み、自虐、そして溢れるユーモア、照れ、そういう全てがごちゃごちゃっと詰め込まれて、意味のないと思われる考察がずらずらと並んでいる。
その考察を読むのが実に楽しい。

くだらなすぎる、のだがそこがまた味わい深い。
また彼が時代ネタを持ってくるところもまた興味深い。
夏の麦茶に砂糖を入れるという話では、あったあった!と快哉をあげ、
グレープフルーツがおしゃれだった時代を感じ、
かっこいいおにぎりの話でそういうのがあるなあーと大爆笑し、
ところてんを箸一本で食べる話で、?となり(地方によってあるらしい)
曖昧に自分の体重を量ると言う曖昧体重計ではわかるわかると思ったりして
どこから読んでも楽しめる一冊だった。