2011.07.31 マボロシの鳥
絵本マボロシの鳥絵本マボロシの鳥
(2011/05/17)
藤城 清治

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評価 4.1

藤城清治の作品は大好きなので、そこだけ見れば評価5なのだが、何せ、原作がこれだ。
申し訳ないが、話として実に微妙な話だ。
原作そのものも読んでいて、その時にも
(思い付きっぽいなあ・・・)と思っていたし
場面転換があまりに安直、と思っていた。
こうして絵と一緒になると(多少は原作と違うらしい)ますますそれが際立ってしまう。
好みもあるが、言葉の言い回しとかのアラも目立つ。

ただ、影絵は実に美しく、
失礼ながら話を上回るほど美しく物悲しい。
サーカスから逃げ出す鳥の姿、サーカスで脚光を浴びる鳥とチカブーの姿、そしてチカブーの哀れな末路、とどの場面をとっても見所がある。

これ、文章と絵のバランスが悪いので
思い切って文章を短くして、
絵本タッチにしたら、もっと読みやすくなるのではないか。
ああ・・惜しい。
影絵が素晴らしいだけにとても惜しい。
が、この話がなかったら、この絵本も生まれなかった、と思うと実に複雑な気分だ。