県庁おもてなし課県庁おもてなし課
(2011/03/29)
有川 浩

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評価 4.5

最初の方(前半部分)がとても面白かった。
硬直した高知県庁の人たちが、なんとか観光客を増やそうと四苦八苦して、思わぬことからある作家に色々と指摘されるのだ、お役所仕事態勢を。
かつてパンダを高知に呼ぼうとして県庁を追われた人までを呼び寄せて、というところまで、アドバイスを含めてとても面白い。

が、途中でやや失速するような気がした。
ラブストーリーを入れなければならない、という使命感でもあるのか、二つのラブストーリーが同時進行していく。
一つは、部下と上司との喧嘩しながら相手の顔を見ながら動くと言うお決まりの恋愛パターン。
もう一つは、兄と妹という(あとで色々分かるのだが)屈折した恋愛パターン。
ここのあたりが、面白い、というのには、という部分だった。

あれこれあれこれアイディアを出していく様子がとても良い。
お仕事話としても面白いし、最初全く役所発想しか出来なかったのに、それが解けていく様子も読んでいて好ましい。
また方言もなんともいい味を醸しだしている。