小川洋子「言葉の標本」小川洋子「言葉の標本」
(2011/09/29)
小川 洋子・福住 一義

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評価 4

とてもいい本、のように思える気もするけれど、私には必要がなかった本でもあった。
どうなのだろう。
ある一冊の本を読む。
そこから引き出される自分の内部での映像のようなものがある。
それは人それぞれであって、ここまでくっきり出すと言う必要があるのだろうか。
薬指の標本のメモとか、こういう風に出すことがあるのだろうか。
刺繍する少女に実際の刺繍する少女の写真はいるのだろうか。

これもだから、タイトルどおり標本なのだ、それもこの作った人の標本箱なのだ。
だから、この標本箱が合う人もいるし合わない人もいる。
途中で作家本人がモデルになっているというのもどういう意図なのか。

また何より
途中の言葉で「小川さんは・・・」というのは一体全体誰が書いたのか?
編集か?それともこの福住さんという方なのか。
このあたりがとても曖昧で、よくわからない。
誰が誰のためにどういう意図で作ったのだろう。
なんだか把握がしづらい本であった。