偉大なる、しゅららぼん偉大なる、しゅららぼん
(2011/04/26)
万城目 学

商品詳細を見る


評価 4.8

すごくくだらない箇所にげたげた笑った。
馬鹿だなあーと思いつつ、異能の人たちの物語に思わず読みふけったのだった。
琵琶湖を見たら絶対にこの話を思い出すだろう。

よく意味分からないまま最初の方は進んでいく。
どうやら異能の人たちの話らしい。
しかも二つの対立する異能の一族がいて、それぞれが琵琶湖湖畔に住んでいる。

突然そこに行くことになった涼介。
しかし彼もまたサンズイの琵琶湖水のパワーを持っていて、この修行に城の中に入るのだった。
城の中の様子も広大で面白いし、新しい高校まで船に乗っていくというのもまた読んでいて面白い。
色々決まりごともある。
・師匠という名の人の下で修行が必要だ。
・琵琶湖の神水を飲んだらパワーが開花する
・それぞれ異能の具合が違うが、別の一族(棗一族)と張り合い共鳴すると、異常な音がする(これがしゅららぼん)
・両親が二人とも異能ということはありえない。
・棗一族と涼介の日出一族は反目しあっている。

この話、学園物でもあるのだ。
最後の方まで存在意義がよく分からない淡十郎が、ほのかな恋をする、しかも校長の娘に。
そして校長の娘は憎き棗一族の一人に恋をしている。
この間に入るとぼけた味わいの涼介・・・・

涼介ののほほんとした雰囲気と、周りにいる、パタ子さん(このネーミングにも笑った)、ある理由から引きこもりの清子さんパワーなどが適度にブレンドされていい味になっている。

途中で意外な人物が全員に出て行けと言ったりして、そこからまた話が動いていくも読ませた。
途中で映画の十戒のような場面も忘れがたい。

やや、だけど、誰がどういう能力かというのがしっくり来なかった部分がある。
その能力の使いどころというのも。
また琵琶湖の何者かというものとこの能力の一族との繋がりがあまりくっきりとは見えてこないと思ったのだった。

以下ネタバレ
・校長が突然頭ごなしに怒鳴り
「力」が使えるようになる。
それで、棗と日出一族は手を携えて校長と戦おうとする。
両方とも源爺が裏にいた。

・棗一族の異能は、時間を戻すということも出来る異能であった。
・清子は人の心が読める能力がある。

・しゅららという日出の音はげっぷの音。
ぼぼぼんの音は棗のおならの音