スウィート・ヒアアフタースウィート・ヒアアフター
(2011/11/23)
よしもと ばなな

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ある時期まで伏字にします。

評価 4

どうなのだろう・・・・
私にはヒットしなかった。
正直、最初の方から主人公が生き返るまでは息をもつかせぬほど面白く、一つ一つの言葉が身に染み渡るような気がして、ああ・・いい小説だなあ・・と思っていたのだ。
ところが、死を境として、自分の恋人は死亡し自分のみが生き返る。
それを境として、自分には死の世界のものが見えるようにもなる。
沖縄の知り合いが言うように、まぶい(魂)が抜けてしまったような人間になる。
そうこうしている内に、偶然あるところで見えた女性の子供の男性(ゲイ)と知り合いになり、ここで再生していく・・・
いわば喪失と再生と言う物語になったところから、ついていけなくなった。
最後まで読んだのだが、引っ掛かりが非常に多かった。

主人公小夜の独白というのが心に感じるところがある人、というのがこの小説はいいと感じるのだろう。
ところどころで救われる言葉はある。
けれどそれと同じくらい、なんだか私には意味不明の言葉とかが多かったのだ。
彼女の思考に沿って物語を読んでいくと、こうじゃないこうじゃない、というのが出てきて折々に引っ掛かる。
親からもらったねたみぐせって意味がわかるようで私にはわからない。
・・・・と私は感じずにはおれなかった、という言葉が、突然この言葉遣いって何だろう(文章としてはありだけれど、感じずにはいられなかった、というのが彼女の言葉の文章の流れとしては妥当じゃないのか・・・)

繰り返すけれど、いい小説なのだ。
こういう小説が届くべく人に届いたらいいんじゃないかなあ、と思う。