2012.03.26 NOVA7
NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)NOVA 7---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)
(2012/03/03)
扇 智史、小川 一水 他

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評価 4.8

一番この中で心に残っていい作品だなあと思ったのは開閉式だった。
唐突な始まり方と唐突な終わり方が小気味いい。
扉が全てのものにある、という前提があり、そこから色々なものにある(手のひらとかまで)扉の話に移行していく。
ここが大変読ませるのだ。
SFというよりちょっと不思議な話と言っていいだろう。
短いのでもっと長いのを読みたい、という気持ちもあるけれど、逆にこれだからこの作品はいいのかもと思ったりもした。

次に面白いと思ったのは、植物標本集だった。
植物をこうして起こす、ということがまず面白いし、そこからトビスミレが立ち上り飛ぶ情景が目に見えた。

社内肝試し大会に関するメモは、単純に妙なメモを見つけました話から、面白い会話が続き、最後の方で主人公とメモがぐちゃっと混在していくところが楽しめた。

土星人襲来は、どうやって自分が土星人と照明するかと思っていたらば・・・
ラストのあまりの馬鹿馬鹿しい(褒め言葉です)エロオチにげらげら笑った。

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スペース地獄篇(宮内悠介)/コズミックロマンスカルテットwith E(小川一水)/灼熱のヴィーナス(谷甲州)/土星人襲来(増田俊也)/社内肝試し大会に関するメモ(北野勇作)/植物標本集(藤田雅矢)/開閉式(西崎憲)/ヒツギとイオリ(壁井ユカコ)/リンナチューン(扇智史)/サムライ・ポテト(片瀬二郎)