時には漫画の話を時には漫画の話を
(2012/03/01)
川本三郎

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評価 4.7
なんてチャーミングなんだろう、川本さんって!
失礼ながら、映画や本や東京についての普通の評論しか読んだことがなかったので、漫画読みとはまったく知らなかった、
漫画の何かの選考委員になっていらっしゃることすら知らなかった。
川本三郎がこれほど深く漫画を愛しているとは、と嬉しくなったのだった。
それも古い漫画(オバQとか)とか男子漫画ばかりと思ったら大間違いで、出だしが何しろ海街ダイアリーから始まるのだ。(このあと同作者の櫻の園すら出てくる)
その読み込みの深いことといったらどうだろう。
漫画で描いていて、私も感動したのだが、言葉にうまくできない部分をちゃんと言葉にしてくれているのだ。
そして、萩尾望都、つげ義春にまで話は発展していく。
それぞれの話が読み物としてまことに面白い。

惜しむらくは、全てに一箇所でいいから漫画を入れてほしいなあと言うことだった。
(とはいえ沢山漫画は入ってはいるのだが)
残念ながら、赤銅鈴之助は、いくら言葉で説明されても想像できないから
漫画と言うのはそういうものだから。