堀アンナの事件簿 (PHP文芸文庫)堀アンナの事件簿 (PHP文芸文庫)
(2012/05/17)
鯨 統一郎

商品詳細を見る


堀アンナちゃんは探偵事務所に勤める卵で、けなげに働いているのだが、突然聴力を失う。
人の口を見て話していることがわかって、なんとか人に知られないようにしているのだが・・・・
特別な能力を持ち始めた堀アンナちゃん・・・・

くだらない、と一笑に付すことも出来るけど、そして章ごとに唐突に登場人物が死んでいくけれど、このミステリ、遊び心に満ちている。
なんだかわらしべ長者のように堀アンナが一文無しすれすれから成り上がっていく。
そんな夢物語、そしてそこが楽しい。
真相をソファだの安楽椅子だのが知っているのだ。そしてそれらが語りかけてくれて真相を話してくれる。
安楽椅子探偵、ではなく安楽椅子そのもの、というところがミソだと思った。
電気マッサージ椅子が来たとき、ちょっと安楽椅子が嫉妬する、ようなところも笑った。

途中で障害の方が増えてくる。
ここが微妙な線で、役割分担ということにはなってくるのだが、いかんせんこういうことの扱いなので、読者の心にちょっとした違和感はじわっと広がる。

それより何より驚いたのは、解説で堀アンナという名前の分析。
いや、気付かなかった・・・・・

以下ネタバレ
・堀アンナ→ポリアンヌ