いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)いさましいちびのトースター (ハヤカワ文庫SF)
(1996/11/15)
トーマス・M. ディッシュ

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評価 4.9

この表紙が可愛くて可愛くて、ずうっと前から気になっていた一冊だった。
途中にもイラストがあってそれはそれは愛くるしい。

読み終わって、話そのものも可愛かったのだが、すぐに思ったのは
(これって映画のトイストーリーの原型?)
ということだった。
コンセプトが非常に似てると思う。

普段人間世界では無機質で言葉を持たない機械類。
実は言葉を持っていて、頭を持っていて、持っていてくれた持ち主に忠誠を誓っている。
実際の世界で言えば、犬のような存在だ。

この話の中で夏別荘の電気類が
(なんでだんな様がこの頃こないんだろう!)
という疑問を持つところがまたかわいらしい。
そして母をたずねて三千里のように皆でだんな様を訪ねていこうという話にまとまるところがけなげなのだ。

そう、この話、だんな様に会ってハッピーエンドは迎えない。
でもこのラストもまた、トイストーリー3を髣髴とさせるような素敵なラストなのだ。