本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)本のおかわりもう一冊 (桜庭一樹読書日記)
(2012/09/27)
桜庭 一樹

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評価 5

相変わらず楽しい。
ウェブで連載を読んでいるものの、この本の楽しさって本文もあるけれど「註」の楽しさもあるのだと思う。
編集者さんたちの本への愛情、本をよく知っていることといったら!
これといえばこの本、この本といえばあの本、とずるずると紐のように出てくる会話がとても刺激的だ。
(書店員さん推薦の本、というのもいいけれど、編集者さん推薦の本というのを一度どこかで企画してくれないかと思ったりもした(自社の本以外ということで)
うねりながら話が進んでいく、という感じのエッセイであって、そのうねりが本にまつわる(または映画にまつわる)話なのでそれはそれは心地良く酔えるのだ・。

たくさん読みたい本がまた増えた。
海外本でもこうして紹介されると、手に取ろうという気持ちになってくるような温かい文章だった。
ギャリコとかも読み返してみたい。

本の話、を読んでいるうちに、これは去年の話だから311の話が出てくる。
これが、実に奇妙な感覚だった。
実際にあったことなのに、あまりに遠くの話のような話のように感じられてならなかったのだ、こうして客観的に書かれているのを読むと。確かに計画停電とか余震とかあったはずなのに・・・