とにかく散歩いたしましょうとにかく散歩いたしましょう
(2012/07/21)
小川 洋子

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評価 4.8

小川洋子の小説は大好きなのだが、日常エッセイは普通・・と思っていたので、これもこわごわ手にとってみた。
結果、とてもいい(というか面白い)エッセイだった。
なぜかといえば、本にまつわる日常エッセイだったからだ。
彼女がどういう本を読んでいるか、どういう本を読んでどういう感じ方をしているか、というのが淡々と語られている。
決して声高ではなく、どちらかと言うと体温低く語られているのだが、そこがまた読ませる部分だと思う。

色々なジャンルの本が出ていたけれど、散歩文学の話(散歩にまつわる本)の話も、私だったらこれも入れるだろうなあ・・・とか空中を見上げて思ったし、確かにノルウェイの森の二人は徹底的に散歩しているなあとかも思ったし、このあたりとても楽しかった。
ご自身の本棚の脈絡のなさ、も読んでいて、あるあるーと笑いたくなった。
そしてタイトルが一番好き(内容と言うのではなく)が、この本(奇跡も語る者がいなければ)というのが小川洋子らしいなあと思った。
小川洋子の本のタイトルもどれも私はとてもいいと改めて思ったりもした。