2012.11.03 シスター
シスターシスター
(2012/09/15)
ロザムンド・ラプトン

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評価 4

この頃読んでいる本が、偶然「一人語りの手紙形式」であることに気づいた。
だからと言って何かと言えば、別に何もないのだが。

これも、女性の一人語りだ。
しかも、手紙ではありながらも、過去の出来事を記述している部分と、思いやり深く彼女の話を聞いてくれる検事の部分とに分かれている。

自分と仲良くしていた妹のテスが突然失踪して、その挙句死んでしまったということがわかる。
しかも妊娠していて、妊娠は死産に終わっていた。
周囲が精神的な病の自殺と言う中、姉だけが、これは殺人だと言い張り、周囲を探っていく・・・


全体に推理の色が強いというよりも、探っていっていく内に、妹のこともだが姉自身の生き方とか母と姉妹の関係とか、家族の関係とか、恋人との関係とか、周辺の方に話が揺れ動いているような気がした。
仲が良いといいながらも、妹の死産の話を姉は知らない。
妹の交友関係も知っているところと知らないところとまだらにあるのだ。
妹が教授と不倫関係にあり、子供を宿していたということで一番に殺人犯として疑われるのはこの教授だ。
またサイモンという美大の同級生にストーカーもされている。
こうして妹のあれこれを探っていくとそこに意外なものが転がっている。
最後の方で、どんでん返しというようなものはあるのだが、それは予想範囲内のどんでん返しだったところが惜しい。

推理物を読んでいると言うより、推理していってあくまで妹が殺されたと信じている姉の姿に圧倒された。

非常に珍しい病気が重要なキーになるだけに、そのあたりの違和感が拭えない、こんなにこの病気があちこちにあるものだろうかと。こんなに話題になる病気なのだろうかと。それとも創作の病気なのだろうかと。
(調べてみたら、実際にある病気で、白人が多いと言う記述があったので、なるほどと思った。)

以下ネタバレ
・ハンサムで姉が心惹かれた医師が子供まで見殺しにしてテスを殺した犯人だった、というのは予想範囲内だった。

・が、検事がラストの方でややわかるものの、途中までは完全にいるもの、としてとらえていたので、これが実際は妄想だったというのは驚いた。