無花果とムーン無花果とムーン
(2012/10/20)
桜庭 一樹

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評価 3.9



お兄ちゃんがいて、紫の目のもらわれっ子の妹がいる、その名前が月夜。
お兄ちゃんはアレルギーの発作で突然死んでしまった。
その家には、もう一人の兄貴とお父さんと月夜が住んでいる。
月夜に告げなかったお兄ちゃんの言葉、そして実はこうだったというお兄ちゃんの死の秘密が最後の方でわかるところは、やや推理小説の体を成している。

月夜と友達とのやり取りが、いかにも女の子同士のやり取りで(いじめも合ったり本音も出たりする)ここらあたりが実は一番楽しめたのだった。

以下ネタバレ

・お兄ちゃんの死の原因は
アーモンドアレルギーだったが、なぜアーモンドアレルギーがアーモンドアイスを食べたかと言う謎がある。
それは、妹がアーモンドのアイスを食べていてキスした直後に死んだのだった。

・全体にライトノベルの傾向が強い。
少女小説というか・・・
この世界が理解できなくて申し訳ない。
どきどきわくわくできる方の若さが羨ましい。


・最後まで、紫の目の女の子月夜の出自は明らかになっていないけれど、そして修学旅行(お父さんが小学校の教頭先生なので)で拾ってきたと言うけれど、これはこれでいいのだろうか。
・紫の目?これは何だろうか?と思っていたが特に意味がなさそうだ。
・施設と言う言葉もちらっとあるけれど、一体どこでどういう風に「拾ってきたのか」
というのにこだわるのは邪道なのか。

・またこの家のお母さんの出て行った感じもよくわからない。
これは枝葉末節なのか。
・それで、幽霊が出てきているのか、お兄ちゃんとそっくりの密という放浪者の存在(しかも月夜だけにそう見えるらしい)がそれに重なっているのだろうか(きっと重なってるのだろうが)。
このあたりもなんだかもやっとしている。
・更に独白体だけれど、これが18歳の女の子なのにあまりに幼い語り口だ。これももやもやっとする。
・あと、走る場面が多いのだが(月夜もだが別の人でも)このあたりも「タッと地面を蹴った」というのが何度も出てくる。ここらも更にもやもやもやっとする。
・えいえんを平仮名にしたのは意味があるのだろうが、ここもどうなのだろう。

・兄の名前が奈落っていうのはまだ受け入れられるとして
そして主人公の名前が月夜は受け入れられるとして
トレーラーでやってきた人が密と約っていうのもなんとか受け入れられとして

遠藤苺苺苺苺苺(えんどういちご)って・・・誰か止めなかったんだろうか・・・