2012.12.24 ことり
ことりことり
(2012/11/07)
小川 洋子

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評価 4.2

褒めようと思えばいくらでも褒める言葉が見つかっていく。
静謐、小川洋子独自の世界観、小鳥とだけ話をしていく小父さんと、小父さんのみが理解できる言葉を発するその兄の生涯・・・・

ただ、私にはこの小説、心にそぐわなかった。
途中で唐突(と思えた)に出てくる司書との淡い恋物語ですら
(司書が人の選んだ本をチェックしていろいろ言ってくるのか・・・)
というところにまず違和感があったし、
何よりも、小父さんがいつでも小父さん(小さい時にも)という表記もなんだか小さな棘が刺さったようだった。
ピュアすぎる二人を見ていて痛々しかった。
水曜日には棒つきのキャンディーを買いに行くエピソード、幼稚園の鳥小屋のエピソード、両親が亡くなって、そして兄が亡くなって、淡い恋心を抱いた女性もいなくなって・・・・
ある意味喪失の物語なのだろう。