2012.12.24 キングを探せ
キングを探せ (特別書き下ろし)キングを探せ (特別書き下ろし)
(2011/12/08)
法月 綸太郎

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評価 4.7

トランプをモチーフにしているので、トランプ好きとしては興味深く読んだ。
最初の方で、これが複数の人による「交換殺人」だということがわかる。
しかもその人たちはお互いを奇妙なニックネームで読んでいる。
交換殺人の話かと思って読んでいると、思わぬ方向に転換していくといった印象だった。
交換殺人が決まりました、それぞれの人が交換殺人しました、その時にそれぞれの人が色々なことを思い殺人をしました、といったありきたりの道筋は辿らない。
法月綸太郎シリーズなので、父と息子のやり取りで、実にロジックなやり取りがなされる。
いくつかの仮説が立てられては壊されていく。
そのあたりの手法が鮮やかだ。

伏線がちりばめられていて、しかも最後まで読んでもう一度最初に戻ってしみじみ見ると、味わい深い。
一番面白かったのが、最後の方で、罠を仕掛けた方が仕掛けられた方との頭脳合戦というところだった。
真相も大変驚いたのだった。