2013.02.06 隊商
隊商―キャラバン (岩波少年文庫 (2081))隊商―キャラバン (岩波少年文庫 (2081))
(1977/04/26)
ハウフ

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評価 5

以前にも読んでいての再読だが、再読に耐えうるだけの物語だ。
一度読んだら忘れられない物語ばかりだ。
構成がまず面白く、千夜一夜物語を誰しも思うだろう。

砂漠を横切っていく隊商にある一人の男が加わる。
その男の勧めでそれぞれが面白い話を旅のつれづれにしましょう、ということになる。
皆がそれを身を乗り出して聞くという構成になっている。
この話のそれぞれの奇想天外さといったらどうだろう。
幽霊船の話もぞくっとするほど面白いが、なんといっても切り取られた手の話がなんともいえない雰囲気をかもし出している。
そしてこれが最後の方で繋がっていくという面白さがある。
話と話が微妙に重なり合い、最後にあっと驚く一こまもあって子供向けといっても見逃せない。

唯一残念だと思うのは、作者が早死にで25歳にもならないうちに亡くなったということだろう。
もっともっとこの人の作品を読んでみたかった。