カマラとアマラの丘カマラとアマラの丘
(2012/09/27)
初野 晴

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評価 4.1

推理小説と幻想が入り混じった不思議な物語だった。
というか私にはホラーにも随所で思えたのだった。
設定がちょっと私には薄気味悪く思えるのだが、私だけか。
そもそも死んだ動物を埋める遊園地に耳の聞こえない男の人がいて、その人が心が読めて、相手の大切なものと引き換えに埋めてくれる、と言う設定そのものもなんとなく薄気味悪い。
また、鼠の話はあまりに途中の想像がおぞましく、これまたなんだかなあ・・・だった。
ビッグフットの話はフフの言い分が違うと言ういわゆる藪の中の話だけれど、それ自体は面白いのに、やったこと、というのがおぞましい。
インコが唯一見ていた障害児が瀕死の重傷になり、祖父母が惨殺された事件に至っては、犯人の動機がこれまた声井を通り越して、どうなの・・・と思ったりもした。

ミステリとしては良く出来ていて、叙述で見事に最初の話なんか騙された(これが一番良かった)
動物がしゃべるというのは、人間と同じ行動をしたがるのだ、同じ感情を持つのだ、というのを身にしみて感じたのだった。