あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)
(2013/01/28)
グラント ジャーキンス

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評価 3.9

少年が自転車に乗っていて、車にぶつかりそうになり、事故が起こる。
全てはここから始まる・・・
この場面で、ゾンビのように血まみれの女性が来る姿も怖い。
それより怖いのは、なぜ、この人の姿が消えたかというのもまた怖いのだ。

サスペンス・・と思っているとそうでもなく、この少年と妹の微笑ましい遊びの場面も出てくる。
また少年カイルの兄達と近所の子供達のちょっぴり危険で今だったら絶対に親が止めただろうと言う話も出てくる。
少年の両親が巧く言っていないという話も出てくる。
更に近所に身体障害者の男性がいると言う話も出てくる。
最初の事件を追いかけている黒人女性の警察官も出てくる。
野焼き事件もある・・・
ある人間に取り付かれた人間のサガのようなものもうかがわれる。

が。
どうなのだろう。
事件そのものがサイコと思えばサイコだけれど、そこに例えばレクター博士のような美学のようなものはない(と私は思った)
鼠を食べるとか、悲惨な場面はたくさん出てくるが必然性がよくわからない(と私は思った)

冒頭の場面、ここが最後まで読むと切なかった。