近藤史恵リクエスト!  ペットのアンソロジー近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー
(2013/01/18)
近藤 史恵

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評価 4.8

楽しかった、読んでいて。
ペットにまつわるアンソロジーなので、ペットに癒されましたよ、とか
ペットに楽しませてもらいましたよ、と言う話が多いのかなあと思っていたが、そうでもなかった。
その系統の話より、真っ黒な幻想的な猫の話、バステト(井上夢人)が作りとしても話としても良かった。
数十匹の猫に囲まれる光景など怖すぎるし、日影丈吉の猫の泉をちょっと思い出したりもした。

また、猫とか犬と思っていると(ペットだから)、皆川博子の希望は、希望と言うタイトルに似合わず全く違った種類のペットの話になっている。
最後のおどろおどろしさといったら絶品だ。

我孫子武丸の里親面接は、ある夫婦を演じる二人と言う設定で、私が思った設定を最後がくっとひっくり返してくれるところが面白いと思った。

以下ネタバレ
里親面接は、どう考えても里親になる側、が悪者に見える。
犬を預けに来る人を騙そうとしている人間だと。
ところが、実はこの人たちこそが警察側で預ける側が殺人犯というのが非常に面白かった。