2013.03.28 医療幻想
医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)
(2013/02/05)
久坂部 羊

商品詳細を見る


評価 4.8

ちょっと前に読んだ近藤先生と主旨としてはとても似ている。
これを読んで、自分がさまざまな「幻想」に確かにとらわれていることに気づいた。
そしてそれが思い込みであり、医療業界製薬業界検診業界からの幻想だったことも。

心のどこかで、赤ひげのような献身的な医者を探していなかったか。
高度な医療を受ければ、寿命が延びると思っていなかったか。
検診さえきちんきちんとしていれば、悪い所が見つかりイコール助かると思っていなかったか。
ゴッドハンドを持つ天才医師がいると思っていなかったか。
80歳以上の元気な老人を見て、こういう風になりたいなるにはどうしたらいいか、と思っていなかったか。
健康サプリメントにいざと言う時には頼ろうと思っていなかったか。

何よりも、病名がわかり、薬を投与し、適切な手術さえ出来れば、助かると思っていなかったか、無意識に。

そういうことが幻想であり、大丈夫なものもあるが大丈夫でないものが非常に多い、という衝撃的な内容だった。
海外のように、同じ薬同じタイプの手術(癌など)をしてどういう結果が出たかというのを数字に出して比較して欲しい、と切実に思った。

この話非常に微妙なので、逆側(製薬会社、医療界で別の立場をとる人)の人たちから、反論して欲しい。
別の意見も聞いてみたい。